第18話主人公、微妙にアウトーッ!
やあ!夏休みになったよ。
三度目の夏休みの勉強会だ。天丼天丼。
はーい今年は英語の基本を覚えていくよー。ソフィは日本語で教えてあげてね、自分の勉強にもなるでしょう。みやこはソフィと争ってたから、少しはわかるでしょ。
いつの間にか教室の後ろにいる緑さん、真津美さん。どうしてあなた達の同級生が一緒にいるのですか?え、去年成績が上がったからまた英語を教えろと、同級生も学びたいと。
うーん、中学二年生となると単語を覚えてないと教えるの面倒くさいんですよね。
昼食作るの手伝ってくれる?
じゃあ、俺とソフィが全て英語で話しかけますから英語で答えてくださいね。基本は単語を暗記していてください。
あとでテストするので、間違ったらちょっとエッチな英語の小説を間違った分だけのペ-ジ数を読んでもらいます。意味もわからず朗読するの嫌ですよね。俺とソフィはわかりますよ。小学生に自信満々で読んでください。
中二女子の悲鳴を聞いて満足した俺は頑張った。
一週間後にはローマ字なら読めるようになった同級生(全員女子だがな!)と強制恥辱プレイをやらされまくられて真っ白になった中学二年生女子達がいた。英語で日常会話ぐらい話せるようになったからいいだろう。
さて今日は勉強会最終日、全てが終了したあと報酬を受け取ることになった。
一日プール貸し切り権。
夏休みの期間、毎日の様に保護者同伴で子供たちやって来てイモ洗い状態のプールを貸し切れる夢のチケットだ。
それを勉強会最終日に使用した。
入れるのは俺とみやこソフィだ。監視を香山先生にしてもらう。
はっはっはっ、二人はいつの間にか仲良くなりましたよ。振り回されていたのを逆に振り回しただけです。なにをしたかって?俺の普段していることに付き合わさせただけです。小学生にはきつかったみたいで、一日が終わるころには二人で抱きしめあって泣いてましたよ。
「あー今日は暑かったから、人のいないプールに入れるなんて最高ね!」
香山先生がプールサイドで吠える。そんなこと言うから教頭先生によく注意されるんですよ。
しかし香山先生の着ている水着・・・野暮ったい。紺色のワンピースの水着なのだが、デザインが酷い。酷くて顔を反らしてしまう。
「なにー?大人の女性にドキドキしたの」
「いえ、あまりの悲しさに見られないだけです」
香山先生はお怒りだ。どうでもいいが。
遅いな二人とも。渡した水着に戸惑っているのだろうか。
みやことソフィには友人の経営するブランド服の子供モデルになってもらった。美少女を着せ替え人形にするのは楽しいね社員もノリノリでしたよ。
今回は俺が選んだのを着てもらうことになった。
更衣室のドアが開く。
出てきたのは大きなてるてる坊主だった。
学校で水着に着替えるときに使用する、バスタオルにゴム紐を通したやつだ。それを首の所まで被っている長い黒髪もその中だ。
「うう、たか君恥ずかしいよ~」
みやこはか細い声を出した。
可愛いなぁ。
『どいてよみやこ。私が出られないじゃない』
更衣室の前で足踏みしていたみやこ押し出して出てきたのはソフィだ。
「おぉ」
思わず感嘆の声が出てしまった。
『どうタカ。似合うかな』
『似合う、似合い過ぎてるね』
ポーズを取るソフィに拍手をした。
ソフィの着ている水着は真っ赤なビキニだ。それに合わせるようにツインテールにしてもらい髪留めは俺特製の赤いの付けてもらった。まあ、例の人だ。
さすがはアメリカ人、スタイルが上の歳に見える。
『みやこはどうするの?このままだと私の勝ちね』
ソフィが恥ずかしがっているみやこを挑発した。
ううう、とみやこは唸っていたが決意した顔になる。
一気にてるてる坊主のバスタオルを脱いだ。
そこにいたのはクロのワンピースにパレヲ付けて大人っぽい水着だった。みやこには長い髪を少し上目でポニーテールしてもらっている。
子供なのに大人の水着を着こなす湊はやはり美少女なのだろう。
「に、似合うかな?」
「いやいや似合い過ぎて困った。いったいどう表現すればいいんだ?」
素直に言葉が出た。いや、デジカメがあったら連写だな。
『私とみやこ、どっちが可愛い?』
『コンセプトが全く違うから、どっちも可愛いとしか言いようがないです』
みやこにも日本語で言った。
二人は照れている。本当にデジカメがあればなぁ。
そう考えていると隣に居た香山先生がプルプルし始めた。
ソフィが更衣室から出てきたあたりから停止していたがどうしたのだろう?
そう考えていたらグリンと首を回して俺をみた。
「アウトォォォオ!」
どうやら同級生に水着を着せるのはアウト案件だったようだ。
その後は普通にみんなで遊んだけどね。
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