>人手の少なさから来る余裕の無さは、徐々に僕たちの無駄口を圧殺していった。そして気がつくと、一週間もしないうちに店の中が静かになっていた。僕たちの間には会話がなくなっていた。
なかなか考えさせられるものがありますね。
個人的には、仕事では最低限必要な会話があればいいかなと思っていますが、適度な雑談や無駄話を挟むことで円滑な雰囲気が保たれて仕事がやりやすくなっているケースもあるだろうから、難しいところですな。
大将が何を考えているのか、気になるところ。そんなに悪意はなさそうな気がするけども。
作者からの返信
サンダルウッドさん、コメントありがとうございます!
やっぱり仕事中の暇な時間とか、スマホも触らずただ三十分くらい立ってるってのも高校生にとっては酷なのかもしれないなと思います。大人ならともかく、楽しくとまではいかなくても、長く仕事を続けるためには、こういった苦痛を極力取り除いていかないと組織として破綻すると思います。
もちろん、無駄話で日頃から相手が嫌なことや、して欲しい動き方を知っておくのも、職場のストレスを軽減するのに役立っているのかもしれません。お互いを思いやるって、コミュニケーションの基本な気がしてます。
哲の気持ちもわからない訳ではないのですが、もう少し寿司屋一家の一族体質を
正す手法はなかったのかなーとか思うと、何やら残念な気持ちになりました。
しかし、気になるのは、大将が軽自動車や自転車を餌にしてまで、ゆあのことを
気にしていることですね。
この物語を読んでいると何だか自分もこの店で働いているかのように思ってしまう
不思議な作品です。
この先の展開も楽しみにしています!
作者からの返信
火夢露さん、コメントありがとうございます!
結論から言うと、哲が本当の意味で店の一族体質を変える手法を取るのは無理だと思います。また、哲は考えうる最善を取れるタイプではなく、ある程度自分の愚かさを理解しながらも、本能に則った手段しか取らないという直情型です。快楽を優先して自分からドツボにハマっていくタイプです。
対して修二は、元々相手に期待はせず、自分が動ける範囲で動くタイプなので、もし彼が寿司屋でバイトすることに意義を感じなければ、ある程度の余裕ができ次第さっさと転職活動すると思います。いつでも逃げられるように返せない借りは作ってないです。そして、哲ほど店の事を考えているわけでもなく、人間関係、まあそんなこともあるよねでドライに受け入れるタイプです。
この差は、やっぱり少しだけ年長な修二の達観というか諦観でしょうか。
大将もその事を分かっていて、軽自動車も自転車も廃棄予定のものを渡そうと思っています。新品だと明らかに釣り合いが取れないので。
今後も、火夢露さんに本作の共犯者、同僚になっていただけるよう精進して参ります。笑
大将さん、なかなかの食わせ者ですね…。
紅緒さんも辞めてしまうとなると、修二さん忙しい上に心の支えが減ってしまいそうです。
作者からの返信
上田さん、コメントありがとうございます!
大将は修羅場を潜って来た男ということで、覚悟が違いますね。
本当に心の支えって大事で、一人いなくなるだけで見えない部分で大きく変わっちゃうことが多々あります。