第4話 可愛い女の子とこっそり帰る。

「まぁ、何を考えても帰らないといけないから、とりあえず、帰宅しようか。」


「そうですね。でも、他の人にバレないようにしましょうか。」


「うん‥‥。」

まだ、いまいち信じられていない。


「じゃあ、着替えましょう!!

‥‥‥お手伝いしましょうか?」


「い、いいよ、そんな事しなくて!

ホントに、心臓に悪いこと言わないで!」


「え〜、別に変なこと言ってないですよ〜。」

物凄く楽しそうだ。


「もう、からかわないでくれ!」


「ふふふ、あはは!」


「‥‥って、なんでそんなに笑うんだよ。

‥‥あはは!」


つられて俺も笑ってしまった。

それと同時になんだか、上手くやっていけそうだと思った。


それから、俺達は着替えてホテルの受付まで行き、チェックアウトを済ませて、ホテルを後にした。


「‥‥順平先輩、手を繋いでも良い‥ですか?」


「!? いいよ‥‥神宮寺が良いなら。」


「‥‥順平先輩、私達付き合ってるんですよね?」


「? そうだよ。」

今更、どうしたんだ?


「‥‥‥それなら、私のことは‥‥

呼び捨てに‥して‥‥ください!」


「あ、あぁ、そうだな。

‥‥じゃあ、ゆ‥‥ゆ‥結衣!」


自分の顔が熱くなるのが分かる程、照れてしまった‥‥。

俺のこんな顔に需要ねーよ‥‥。


そう思っていたら


「か‥‥か、か、可愛い!!

順平先輩、もっと私にその顔を見せてください!」

そう言って、神宮寺‥‥結衣は俺の顔を

ガシッと掴み、言い放った。


「ちょっと待て!俺のこんな顔に需要はないだろ!!」


「そんなことないですよ!あっ写真もいいですか!?」


「そんなのダメに決まってるだろ!!」


「え〜、なんでですか〜?」


そう言って、結衣は俺とキスをしそうな位、近くまで顔を持ってきてた時だった。


「結衣、お前何やってんだ!?」


という、声が響いたのは。


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