歩くのが遅い彼女

Mostazin

プロローグ 〜『普通じゃない』物語〜

 この世の中は『普通』になる事が求められている。


 そして、この『普通』になれないと『普通』の生活が生き辛く感じる。


 ただ『普通』に生きたいのに……


 用はこの世の中は『普通』の人と『普通じゃない』人の2種類の人に分けられるということ。


 だが、この『普通じゃない』にも良い意味で『普通じゃない』人と悪い意味で『普通じゃない』人に分けられる。


 もし、貴方が良い意味で『普通じゃない』人だったら、多くの人から賞賛を受けたりするだろう。


 だが、もし、悪い意味で『普通じゃない』人になってしまうと周りの『普通』の人から『痛い奴』とか『頭おかしい奴』みたいな評価を受ける。


 その悪い意味で『普通じゃない』人だって、『普通』の人と同じように生きているだけなのに……


 その悪い意味で『普通じゃない』人も努力してない訳じゃない。ただ、今の時代に定義されている『普通』になれないだけ。


 ただそれだけ。ただ『普通』が向いていないだけ。


 でも、そのただそれだけで生き辛くなる。


 是非分かっていただきたい。


 『普通』になりたくてもなれない人がいると。


 この物語は悪い意味で『普通じゃない』者達の物語。


 『普通』じゃなくてもいい物語

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