第346話 京・望月楼―2への応援コメント
名誉や体面が行動の動機づけだったのが、欲や怨嗟の連鎖を防ぐ事へ変わる戦後処理は、ある種、戦の渦中以上に過酷さを増すのかな、と思わされました。日常感覚からしても、殺伐としているのが当たり前だったのでしょうね。
作者からの返信
「洋の東西をとわず中世の人々は刹那的、激情的であった」
これは、今日の史家のコモンセンスとなっています。
基本的なことは、ほとんどの人間が短命であったこと、
そして飢餓、病気、戦争でいつ死んでもおかしくない
という意識があったからです。
こういう時代状況では、人は死に対して鈍感になります。
人生は槿花一日の栄。短命だからこそ中世は、
我欲、妄執、野心、名誉欲、残酷、背徳の花が、
原色のように鮮やかに花開いたのだと思います。
第342話 幸村の最期―3への応援コメント
故郷の信濃で待っていてくれる人がいるだろうと思えばこその最期だっただろうと思いました。感傷に浸る間もなく、逃がす所まで一気に行く所、鮮やかでした。
作者からの返信
信濃は海石榴の好きな土地柄です。
北斎を主人公にしている小説も書いていますが、
北斎もお栄さんも信濃の小布施が好きでした。
また春になったら、信濃に行ってみたいと思っています。
第298話 高野山へ―2への応援コメント
(旧・小滝ダイゴロウです)
「幸村の黒い塗り笠に白いものが降りそそぎ、やがて行列は白い帷の中に消えた」
……名文だと思いました。
やがて雪はやみ、晴れ渡り、飛雪丸への白へと、場面が昇華されてゆく……
海石榴先生の文章のそこかしこに漂う、このような美しい情感が、僕は好きです。
作者からの返信
駄文をお褒めいただき、痛み入ります。
にしても、何故にライトノベル風の筆名変更!?
旧名は文士的な味わいがあって、
よかごわしたよ(なぜか西郷どん風)
第296話 関ヶ原の才蔵―3への応援コメント
この期に及んでの昌幸の言葉が太いですねぇ。シビれます。
作者からの返信
命を賭して生きる人間には、
自分というもののあり方を心底知っています。
才蔵も、昌幸も、然りです。
男が自分の魂の行き所を喪失した現代、
海石榴も含めて自分がいかなる者か、
それを知らぬ愚かさを自戒して生きねばなりません。
第295話 関ヶ原の才蔵―2への応援コメント
何が才蔵の心の変化を促したのでしょう。佐助だったりもするのかな?
自分には持ち得なかったものへの悲しみを自覚したから、なのでしょうか。
第283話 真田昌幸の決断―5への応援コメント
敵味方へ袂を分かつ名場面、物語に通底する幸村の優しさが見事に描かれて、行き詰まる一場でした。
作者からの返信
無口な者が、心の中では饒舌なように、
優しい者は、時として凛たる気魂を秘めているようです。
幸村にはその二つの相反するものを
矛盾なく内包しているものと思われます。
第275話 秀吉の死への応援コメント
秀吉の晩節の惨めさは反面教師に心の片隅に覚えておきたい生き様でした。
次の時代はどのように描かれるのか楽しみにしています。
作者からの返信
終わりよければ、すべてよし。
人は晩節こそ大切にすべきだと思います。
第274話 矢沢頼綱の死への応援コメント
大往生の気持ちは、今我々が想像するよりずっと複雑な心境なんでしょうね。この時代の世相からすると、四十賀とかのお祝いは廃れていたんでしょうかね。
作者からの返信
この時代は50歳を超えれば長生きといわれました。
四十賀は奈良・平安の頃のもので、
鎌倉からすたれはじめ、
安土桃山時代以降はほぼなくなります。
編集済
第273話 佐助の仇討ち―3への応援コメント
佐助、ようやく本懐を遂げましたか。カッコよかったです!
清正の「親父どの」と呼ぶのところ、なんだかしっくりしていいなぁ、と思いました。
作者からの返信
本懐を遂げた佐助は、
ラストで大一番の働きをします。
ご期待ください。
第270話 秀吉の残虐性―2への応援コメント
女性目線で見ると一の台のくだりは鬼畜の所業の一言です。このあたりは秀吉を貶める意図の後世の誇張があったりもするのでしょうか?
作者からの返信
一の台は父菊亭晴季の嘆願もむなしく処刑されました。
このあたりの話は、ほぼ史実通りですが、
一の台の連れ子の娘まで側室にしたというのは、
後世のつくり話のようです。
編集済
第269話 秀吉の残虐性―1への応援コメント
長く生きる人物は、評価が一定しないのもおかしくないとは思いますが、尻上がりならよくても逆だと目も当てられません。これだけひどいとなおさらです。
作者からの返信
年寄りには、男女問わず三種類のタイプがいます。
老醜の末に晩節を穢すタイプと、
無気力になり惰性で生きるタイプ。
そして死ぬまで志をもち続けるタイプです。
秀吉は老耄に陥り、死の床についてからは
信長の亡霊に悩ませられ、
ほぼ発狂死であったと伝えられています。
日大の理事長、林真理子女史が、
おのれの晩節を穢さぬことを祈るばかりです(笑)。
第268話 火草と幸村との別離への応援コメント
佐江姫の遺志に従ったのだから、きっと火草は幸村を十分に支えることのできた七年だったのでしょうね。
作者からの返信
禰津や上田の山谷を
弁丸軍団の一人として駆けめぐった火草は、
佐江姫ほどでないにせよ、
幼い頃から幸村に好意を寄せていたと思います。
佐江姫の遺志でなくとも、
何らかの形で結ばれる運命だったのかもしれません。
最終350話 国破れて山河あり―2への応援コメント
完結おめでとうございます!
そしてお疲れ様でした。
正直、私は子供の頃から、歴史が苦手でした。
拝読させて頂く前には、不安もありました。
実際知っている方と知らない方のお名前が出てきたりして、
ちょっと難しいなと思ったものの、
現在の言葉遣いとはかなり違っていた事や、
知らない事を知る楽しみを覚えました。
故郷の信州にとても気が惹かれました。
それで、少しずつですが、時間をかけて
完読出来ました。
ありがとうございます。
今後、他のお話も拝読させて頂く所存であります。
どうぞ、宜しくお願い致します。
楽しみにしております!!
作者からの返信
長編にもかかわりませず、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
感謝申し上げます。
よろしかったら、他の拙著にもお目通しいただければ、うれしいです。
今後ともよろしくお願いいたします。
編集済
第256話 大阪城出仕―1への応援コメント
景勝に継いで秀吉にもひと目で好かれる魅力が幸村にはあるようですね。
佐江姫の遺志は幸村にはどう映ったのでしょうか。気になる描写でした。
作者からの返信
幸村は邪心の少ない人物だったのでしょうね。
昌幸の子供として生まれていなければ、
起伏のない人生を暮らせたかもしれません。
佐江姫の遺志には、真田十勇士を含め誰も逆らえません(笑)。
第247話 火草と佐江姫との約束―4への応援コメント
佐江姫は大層な役目を火草に任せてしまいましたね。火草は戸惑うでしょうが、どう落とし所をつけるのか、楽しみです。
妻籠馬籠間を歩いたことがあります。今は舗装されて歩きやすいですが、すぐ傍らは崖だな、と思ったこと思い出しました。中山道の景色を想像しながら拝読するのも楽しいです(*^_^*)
作者からの返信
火草は佐江姫の遺命に従い、
迷いながらも役割をまっとうします。
その後もいろいろと波乱万丈ですので、
ご期待ください。
編集済
第243話 上田城改修への応援コメント
昌幸、大胆ですね。たしかにこれは上杉が受けないはずがないですね。策略がスゴい。
作者からの返信
昌幸が信濃の弱小国の生まれではなく、
京都に近い畿内の国主であれば、
おそらく天下の覇権を争っていたに違いありません。
才能がありながら、ど田舎の小国に生まれた悲哀。
それを昌幸に感じます。
第242話 幸村の旅立ち―2への応援コメント
死に場所を求めているのに死ねない。無為な死に方をする訳にもいかない。胸中を思うと苦しいものを覚えます。
作者からの返信
頼綱って、面白い武将でしょう?
事前に真田関連資料を漁っていたとき、
この頼綱を発見した時点で、
「これで真田は書ける」と思いました。
編集済
第240話 佐助不覚―2への応援コメント
佐助の責任感が痛々しいですね。たしかに顔向けできないと思うのは無理ないですが、無鉄砲な真似をしないかとハラハラします。
作者からの返信
唯我独尊かつ狷介な六郎は六郎で、
ピュアで純朴な佐助は佐助で、
「自己」をまっとうするしかない。
というのが人間の宿命なのでしょうね。
佐助はラストまで自分らしく戦います。
ご期待ください。
編集済
第236話 佐助の探し物―1への応援コメント
佐助に看破されてわかりやすく動揺する六郎に笑いました。悪ぶらなくてもいいのに(´∀`*)ウフフ
第229話 頼綱の狂奔―1への応援コメント
下々の民の悲しみと憧憬、身近な人々の心痛、愛娘への悲嘆、それぞれの視点が姫の人徳や暖かさを思わせ、胸に迫ります。
まとった美しい装束に寧ろ虚しさが助長される気がしました。
作者からの返信
歴史家は共通して、こう言います。
「洋の東西を問わず、中世の人々は激情的であった」
中世は飢餓、病気、戦争で死は日常的であり、
人々は短命でした。
しかし、それだからこそ、儚い人生だからこそ、
人々は本音で生き、感情のおもむくままに行動しました。
女が女であり、男が男であり得た時代なのかもしれません。
第295話 関ヶ原の才蔵―2への応援コメント
「アーメン」だとばかり思いこんでいましたが、
「アメン」「アメン」なのですね。
何だか新鮮に聞こえました!!
作者からの返信
アーメンって言い方、
江戸時代以降みたいですよ。
第221話 佐江姫散華への応援コメント
予感はありましたが、美しく勇壮に散ってしまいましたね。
今は衝撃ばかりでしょうが、味方の心に深く刻まれる出来事になることでしょうね。
特に佐助は辛いだろうなぁ。幸村もですが。
作者からの返信
「佳人、薄命」といいます。
天は佳き人ほど早く召すようです。
第217話 三河武士の意地―2への応援コメント
この緊張感での日置五右衛門の肝の太いこと!まさに面目躍如ですね。
作者からの返信
弓矢、刀槍がメインの時代の合戦ならではの逸話ですね。
これが鉄砲メインの時代ですと、簡単に撃ち殺され、
エピソードとしておそらく残っていないでしょうね。
第214話 夜叉姫出陣への応援コメント
佐江姫凛々しいですね。
血気に逸る姿はまるで若武者のようでカッコいい!
作者からの返信
海石榴は気性の激しい女性が好きなのです。
架空のヒロインも然りです。
ヒーローも内省的な側面がありつつも、
胸のうちには激情が渦巻いていいるというタイプが好きです。
どうしても自分の好みが作品に現れますね。
第210話 上田合戦―4への応援コメント
銭が走ってる、の言い方がすごいです。昌幸の何が何でも勝たなければという思いも伝わってきますね。女子供の参戦という総力戦の様相が過酷さを物語っていて怖さがあります。
また、前回、海石榴様が、御作はあくまでフィクションなので、と仰っていただきました事、私のコメントで困惑なさった事だろうと、反省いたしました。あまりにも生き生きとした筆致を拝見し、創作と実際との境を見誤って、不適切なことを申し上げしましたこと、お詫びいたします。
これからは注意し、また楽しく拝見させていただけたら、と思っております。
作者からの返信
「不適切」なんて、とんでもないです。拙稿を愉しんでお読みいただいているご様子、うれしく思います。歴史小説は、程度問題ですが、大筋の大切なところと、逸話などは史実に基づいて書くとリアル感が出るものと考えます。今後とも拙稿をお愉しみいただければ、と思います。
第206話 真田ゲリラ戦―4への応援コメント
お尻だして「ここ掘れ、ワンワン」
「ちっちゃいのは、イヤン、イヤン」は原文このままな感じだったのしょうか。腹が立つ感じの挑発が絶妙ですね(^O^;)
欲望をそそる奇襲も度肝を抜かれました。下準備を想像すると戦支度かと目を疑う華やかさがありそうでときめきます。
徳川方は大軍にも関わらず責任の所在が曖昧なのは奇妙な感じがしました。百戦錬磨なのに、そんなこともあり得るのでしょうか?
作者からの返信
あのー、この拙稿は、海石榴の妄想による『たぶんこうだったんじゃないかドラマ』です。一応、基本的な史実を踏まえていますが、ディテールは想像の産物です。よって、会話などは全てフィクションです。
なお、大軍を統率するのは大変難しく、カリスマ的な武将がいない限り、烏合の衆と化します。
第105話 勝頼の最期―1への応援コメント
この時の真田昌幸、かっこいいですね。どういう肚でそれを言ったのか…純粋な忠義の心のみなのかどうかはわかりませんが、昌幸の言うことを聞いていれば、勝頼はあんな死に方をせずに済んだ気がします。切ないですね。
作者からの返信
おそらく昌幸は砥石城に、数万の織田軍を集め、
その前でこう叫びたかったのでしょう。
「天下の大軍、向こうにまわし、
戦えること武将冥利に尽き申し候。
いざ、ござんなれ」
当時の武将はだれしものことですが、
常に自分の勇名を天下に轟かせることが夢でした。
昌幸も然りです。
砥石城は断崖絶壁の上にあり、兵糧さえあれば、
何年でも陥落せず、持ち堪える堅固な城です。
(海石榴も見学に行きました)
たぶん、織田軍のほうが攻めあぐねて、
しかも兵糧と戦費がつづかず、岐阜に帰ると思います。
第202話 幸村参陣―3への応援コメント
元服時には無口のあまり暗愚とまで言われた幸村が、落涙までして奮い立つ姿に、彼の成長を感じます。まさしく幸村の物語ですね。
伝家の名刀を与えるとは本当に景勝に気に入られてるんですね。
作者からの返信
無口な人ほど、心の中では饒舌といいます。
寡黙な瞳は、すべての人々を冷静に観察し、
自分のスタンスを客観的にはかる力を秘めています。
口の巧い人は生きる上で圧倒的なほど有利ですが、
反面、上から目線や傲慢になりがちで、
気遣いもえてして欠如し、人に心底から敬愛されません。
その点、言葉を選ぶ寡黙な人は、他者との絆が強まります。
幸村がそうだったように思います。
第199話 風雲頗急―3への応援コメント
佐助と火草は親密な仲、と…φ( •ω•́ )フムフム
…ん? いや、これはただの仲良しなだけですかね笑
千代乃様はかなり大掛かりにネットワークを広げている気がしますね。
こちらにて失礼いたします。拙作へご評価賜りました事、お気遣い感謝いたします(* . .)⁾⁾
作者からの返信
佐助と火草は、同じ信州戸隠村の出身です。単なる同郷仲間で、しかも、佐助は男女関係に疎い性分です。
しかしながら、佐助と火草は一時的に離れますが、最後は再び行動を共にし、助けあって暮らすことになります。ご期待ください。
第196話 上杉家の士風―4への応援コメント
ひゃー、すごい圧ですね、景勝。流石は謙信公の後継。幸村が厚遇されたのは、単に気に入ったからでしょうか、それとも政治的判断でしょうか。
作者からの返信
当時、若い幸村は、美童だったかもしれません。景勝は衆道趣味がありました。しかも、景勝は無口で、余計なムダ口を嫌いましたから、無口な幸村をその点でも気に入ったのかもしれません。
第192話 臥龍の眼差し―2への応援コメント
一瞬の間にそれぞれの心中が感じれるようでドキドキしました。幸村はお母さんに近しい才蔵に複雑な思いがあるのかな。才蔵はなかなか鼻持ちならないですね笑
今後の関わりが楽しみ。
作者からの返信
佐助などのお人好しキャラの中で、才蔵は唯一とんがりキャラです。
それだけに、ゆくゆくは、お人好しキャラに囲まれることになる才蔵が果たして、狷介固陋、唯我独尊を保ったままでおられるか、ご期待ください。
第188話 霧隠才蔵―4への応援コメント
あれ、才蔵、初っ端から主役感が…。佐助もがんばって〜笑
作者からの返信
お亀の方や佐助に感情移入していただき、
ありがとうございます。
霧隠才蔵は虚無的で凄腕の忍びですが、
佐助とつきあううちに知らぬ間に感化されていきます。
今後の展開にご期待ください。
第182話 風魔の待ち伏せ―1への応援コメント
情に厚いおかあさん、お亀さんがまたここで登場とは。お子様には恵まれなかったのですね。きっと側室の女性にも情と忍耐で接してただろえな、と推察して、勝手に涙してしまいます。
第181話 盟約の人質―3への応援コメント
昌幸の失言はわざとだったのでしょうか、それとも意図して?ヒヤッとしました。
景勝って無口な人だったんですね。長幼の序か、景虎と景勝の内で先に養子になってた方で、とでもしておけばよかったのでは、と思いました。
作者からの返信
昌幸は策士ですからねえ。
もしかして、家臣の反応を探るために、
故意に失言してみたのかもしれませんね。
第175話 敵の敵は味方―2への応援コメント
こうして問題の影響範囲がどんどん広がっていくのですね。息を呑みます。
たしかに家康と謙信だと明らかに格の違いを感じます汗
作者からの返信
謙信のように領土的野心が少ない武将は、
武神と仰ぎ見られても天下人にはなれません。
家康のように腹黒く、餓狼のごとく我欲をむさぼる武将が、
天下人にのし上がれるのは、なんかイヤな感じですね。
第170話 沼田城の戦い―5への応援コメント
六郎は気合十分でしたが、わずかに惜しかったですね。戦場の臨場感が良く伝わってきます。
糞尿もさることながら、炭も恐ろしいですね。具足に入り込むことがあるのですね。
小松明のいわれ、興味深いです。実際の輝きはさておき、味方からの信頼の厚さがそのように輝いて見せた、ということもあるのでしょうか。
作者からの返信
本多忠勝の槍、蜻蛉切りを筆頭に、
名槍、名刀に名前がついているのは、
武将が自分の武功や身辺を
美しい鎧兜同様、きらびやかなものに
飾りたいためです。
勇将のもとに弱卒なし。
麾下の者からの信頼も集まるでしょうね。
第221話 佐江姫散華への応援コメント
佐江姫様、男性の様に、度胸と負けん気にあふれていますね。当時は、姫でも戦に関わらなくてはならなかったのでしょうか。女性は護られるべきものという考え方は、当時には通用しなかったのでしょうか。大変ですよね。
作者からの返信
佐江姫のように合戦に出て戦った有名例は、
源義仲の恋人、巴御前がいます。
戦国時代に岩村城の城主となった「おつやの方」、
埼玉県にあった忍城で豊臣方と戦った城主の娘「甲斐姫」、
幕末戊辰戦争のとき、銃と刀をとって幕府軍と戦った「新島八重」など、
女性でも合戦に参加し、活躍した例は枚挙にいとまがありません。
平和な時代と違って、戦国動乱の時代には、
血を熱くたぎらせた女性がいっぱいいたのです。
第165話 火草の帰還への応援コメント
1万対二千+α、どんな戦だったのでしょう。
佐江姫の容色が成長とともに輝きを増していますね。火草にねぎらいと優しさを見せるところも聡明さがあって好きです。
作者からの返信
真田幸村は太平記を読むのが好きで、
楠木正成に心酔していたようです。
それで河内千早城のゲリラ戦を
真似して戦ったものと思われます。
女性は年齢を増すことでに美しくなる人と、
子供の頃は美少女だったのに、
大人になると容色衰え、フツーになる人がいるのは、
どうしてなんでしょうねえ。
第162話 伊賀者との対決―4への応援コメント
息詰まる攻防でした(✽ ゚д゚ ✽)=3
殺人に至って約束を破ったと嘆く素朴な姿が良いですね。
作者からの返信
佐助は忍びとはいえ、北信濃の戸隠村出身の純朴な若者です。
戸隠は、海石榴も何度か訪れたことがありますが、
本場の戸隠蕎麦は絶品ですよ。戸隠神社も素晴らしいです。
第185話 霧隠才蔵―1への応援コメント
最後の、“南蛮人のような十字手裏剣の主にーー“というフレーズは、自らを恥じるようなニュアンスか、或いは十字手裏剣を使うことに対して軽蔑の意を称えているのでしょうか?
もしよろしければ、その点について教えていただけますと幸いですm(_ _)m
作者からの返信
この戦国時代には、南蛮人やそのハーフは、珍奇な存在でした。
それで、南蛮人のようなというフレーズを形容詞的に使用したただけで、
おっしゃるような深い意味はありませんが、
現代においては、とかく誤解されがちな表現だったかもしれませんね。
最終350話 国破れて山河あり―2への応援コメント
海石榴さま
こんにちは。
時代小説のことばづかいの美しさには、いつも感服させられるのですが、まさにその王道をいく作品でした。日々、辞書を片手に読み進め、歴史とそれを作り上げた人々に思いをはせ、さらには史実や表現を学ばさせてもらいました。端正で簡潔な表現は力強さ、すがすがしさを感じさせるだけでなく、深い余情をも感じさせてくれるのだと気づきました。
完結おめでとうございます。そして、ありがとうございました。
作者からの返信
こちらこそ、
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
時代小説は、史実や逸話が事前にありますから、
慣れればどなたでも書けると思います。
歴史上のお好きな人物をテーマに筆を執れば、
とっかかりやすく、楽しいと思いますから、
ぜひお気軽に書いてみてください。
第154話 海野六郎の帰郷―4への応援コメント
合戦があれば路銀に困らない大枚を得、平穏ならば餓死が見える程とは、凄まじい時代です。
とりあえず人らしい状況に収まってほっとしました。それになんだか火草とイイ感じ(´∀`*)ウフフ
作者からの返信
海野六郎は狷介固陋な性格なのですが、
なぜか火草だけには「なつく」のです。
ところが火草のほうは……。
(これ以上言うとネタバレになりそうです)
男女関係は不思議なものですね。
第150話 山崎の合戦―3への応援コメント
六郎の悪辣さが光るのと共に、光秀の流れるような最期もドラマチックだなぁ、と拝見いたしました。
作者からの返信
切り取り強盗は武士の習い。
当時、武将は急遽の出陣で兵糧の用意ができなかったとき、
進軍途中の村々から食糧を強奪しながら進みました。
戦国時代の殺伐とした空気は、
家康が天下を掌握した元和偃武まで続きました。
第162話 伊賀者との対決―4への応援コメント
おぉ、刹那的ではあっても息を呑む描写だな……と感嘆していましたが、そうでしたね、殺しちゃいけなかったのでした^^;
作者からの返信
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
殺陣のシーンは歴史時代小説で、
もっとも描写が楽しくも、難しくもある場面です。
まして稀代の忍者、猿飛佐助ですから、
それにふさわしい殺陣でなければなりません。
今後ともお愉しみいただければ幸いです。
第157話 猿飛ノ佐助―3への応援コメント
はぁ〜……あの上司、まーた無茶なこと言ってるよ。こちとら命をかけて戦うってのに、生け取りにしろなんてさ。毎回こっちの気も知らないで、簡単に言うなよな……。
と、きっとそう考えているであろう佐助に勝手ながらシンパシーのようなものを抱いてしまいました(笑)
第155話 猿飛ノ佐助―1への応援コメント
おぉ、これがかの有名な猿飛佐助ですか。
某ナ◯トの写◯眼知識を使う彼くらいでしか知識が無いので、実物の忍者がどのように描写されるのかとても楽しみです^^
第342話 幸村の最期―3への応援コメント
海石榴さま
幸村の見事な最期、コメントするのも無粋な気がしますが……何とも……感無量です。
無口で、でも内奥にたぎるものを秘めた知将幸村にふさわしい最後ですね。
作者からの返信
死者は何も言いませんが、
いつも微笑んで見守ってくれています。
志を果たし終えた幸村が逝くところは、故郷信濃。
その信濃には、最愛の人が待っていてくれます。
最愛の人の面影を胸に浮かべて死んだ幸村は、
幸せだったことでしょう。
第188話 霧隠才蔵―4への応援コメント
『真田幸村の恋』、毎回、楽しく読ませていただいております!
『ふところ島のご隠居』へ、たいへん素晴らしいレビューと、☆みっつをいただきまして、ありがとうございました!!! 感無量です。ほんとうに、ありがとうございます!!!
もう少し読み進みましたら、私のほうでもぜひ、レビューを書かせていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
……余談ですが、小学生の頃、五年ほど、「霧隠流」の本格的な武道道場に通っておりました。週に一度なのですが、体術の訓練や、修験の術を学び、小学生ながら、ずっしりと重い十字手裏剣を、古畳にむかってドスッ、ドスッと投じておりました。(まかり間違えれば、人が死ぬような代物です)。先生は、いかにも武道家らしい、厳しい人でした。霧隠才三の子孫とおっしゃっていたように思います。
今となってはまったくつながりはなく、……あれはいったいどういう道場だったのか、狐に化かされたか、夢を見たかのように不思議に思うばかりです。
作者からの返信
霧隠流ですか。
それはいい経験をしましたね。
レビューに関しましては、
お気遣いご無用です。
本当のことを書いただけですから。
また新しい鎌倉の歴史物を
ぜひ拝読させてください。
第320話 裸城―1への応援コメント
海石榴さま
こんにちは。
惣堀と総堀……家康側のなりふり構わぬ言葉遊びがまかり通ってしまうところに、時代の趨勢が現れていますね。
作者からの返信
こんにちは。
武将といえば颯爽としたイメージがありますが、
家康は全然違います。
周囲に本多正信・正純、金地院宗伝などの謀臣を置き、
姑息な策略ばかりを考えていました。
同じ謀略家タイプとして毛利元就がいますが、
彼は一人で物事を決め、自ら生命を賭して戦いましたので、
家康ほどコソコソした陰湿イメージはありませんね。
最終350話 国破れて山河あり―2への応援コメント
完結おめでとうございます
知ってるようで知らない真田幸村
徳川の世も生き延びる術はいくつもあったはずなのに潔しとせず堂々と散った戦国のラストサムライかもしれないとこちらの作品を読んで思いました
ずっと読んでると登場人物に親近感も湧いてしまうのでさよならが寂しいです
でも源次郎は佐江様と同じ場所で眠るラフトに泣きそうになりました
ありがとうございました
作者からの返信
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
戦国武将の中で、真田幸村は最も好きな武将の一人です。
「女は強く優しく」「男は優しく強く」が、
海石榴の描くヒロイン、ヒーロー像です。
今回もこのテーマを何とか最後まで貫けたようで、
ホッとしています。
最終350話 国破れて山河あり―2への応援コメント
最高の物語でした。
今まで読んできた真田幸村の物語の中でも傑作です。
ありがとうございました。
作者からの返信
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また、望外のお言葉を頂戴し、感謝申し上げます。
美しい言葉とイマジネーションで紡がれる御作を拝読し、
いつも感嘆しております。
第197話 風雲頗急―1への応援コメント
昔の人は、変装したのですよね。美男美女の変装には、興味があります。良く見つからずに変装なさったものです!!
作者からの返信
まあ、髪に土をふりかけて薄汚れた感じにパサパサにして、顔に泥を塗りたくった上、ツギハギだらけの汚れ着物を着て、しかも、うつむいてションボリ歩けば、絶対に本人だとわからないと思いますよ。
第298話 高野山へ―2への応援コメント
海石榴さま
こんにちは。
あれだけの活躍(暗躍?)をしていながら、きちんと生き延びている佐助、さすがです。忍びの者の身体能力は驚異的ですね。
作者からの返信
忍びの者は、任務を果たす以上に、
死なぬこと、生きのびることを第一義としました。
死ぬことは敗北を意味し、
しかも、死ぬことはたやすいことだったからです。
第183話 風魔の待ち伏せ―2への応援コメント
山ヒル何て生き物がいるのですね。ちょっと怖いです。人間も馬も大変ですね。
作者からの返信
今でも、山奥に行けばいますよ。上からポタっと落ちてきて、血を吸います。100円ライターやマッチなどの炎を当てると、肌からポタリと落ちます。
第290話 秀忠、愚かなり―5への応援コメント
海石榴さま
こんにちは。
一度目の大敗を経験したものがほぼいなかったとはいえ、たかだか十五年前の惨敗を再現させてしまう愚かさには信じられないものがあります。
作者からの返信
家康の参謀というべき本多正信が、
お目付け役として参陣していたにもかかわらず、
この失態。
やはり、戦いは先にカッカとして我を失ったものが、
負けるようです。
編集済
第147話 本能寺の変―4への応援コメント
急変した本能寺の有り様、踊り込んだ六郎の鬼気迫る描写、信長の凄惨な最期。
こういう比較をすると品がないのでしょうが、安易な擬音でごまかす気軽な小説とは格が違うと唸らされました。目に浮かぶようで興奮しました。
犬に食わせる無惨さ、凄みがあっていいですね。
作者からの返信
ありがとうございます。
御作『宰相の君……』の女性らしい
エレガントな文体には及びませんが、
お楽しみいただけるとうれしく思います。
今後、十勇士も勢ぞろいしますので、
ご期待ください。
第344話 幸村の首―2への応援コメント
明智光秀も落ち武者狩りにあったんでしたね
作者からの返信
戦国時代は影武者の件も含め、
残酷悲惨なことが多くありました。
現代と違って死が日常的でしたから、
感情が麻痺していた部分もあるのでしょうね。
第343話 幸村の首―1への応援コメント
Σ\(゚Д゚;)ヒィィィィ
影武者さん用無しとなれば消されるのですね…怖いですね
最終350話 国破れて山河あり―2への応援コメント
完結お疲れさまでした。
幸村が最後に佐江姫の元に帰れたのが、胸にぐっときました。
彼と十勇士達の鮮やかな生き様、素晴らしかったです。
作者からの返信
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
幸村とその一党のように、
「一瞬を永遠に変える」という大それたことを
人生の目標にしているのですが、
浅学菲才ゆえに果たせず、未だ道遠しです。
最終350話 国破れて山河あり―2への応援コメント
完結おめでとうございます!
なるほど、こうきたのかー!と思ったのが望月千代女。家康の最期。真田大助と豊臣秀頼でした!彼らのその後も気になるところですね。
そしてラストのお二人も。
佐助と火草に会いに行ったのかなぁと。
最後まで楽しませていただきました。改めて、完結お疲れ様でした!
作者からの返信
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また、素敵なレビューも書いていただき、感謝申し上げます。
御作『イレスダートの聖騎士』も、ますます面白さを増してきましたね。
さて、どのような劇的エンディングへと収斂していくのか。
楽しみにしています。
第169話 沼田城の戦い―4への応援コメント
戦に糞尿がバラ撒かれたとは、ちょっと意外と言いますか、凄い事を考えたのですね!!これでは、戦になりませんね・・・(笑)
作者からの返信
糞尿は、鎧の隙間に入り込み、洗ってもなかなか匂いが落ちません。あまりの臭さに、敵はやる気がなくなりますから、これはこれで有効な武器の一つになりました。
最終350話 国破れて山河あり―2への応援コメント
鎌之助の、「天下など……くれてやる…」という台詞が、清々しく感じました。爽やかな読後感、ありがとうございます。
作者からの返信
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
天下人に成り上がるなど、しょせん虚栄。
自由の天地に生きることこそ!という思い、
そして、その天地で大空を舞う鷹のごとく自由であることが、
人生でいちばん大切なことかもしれません。
最終350話 国破れて山河あり―2への応援コメント
お疲れ様でした!
地侍の意地といいますか、天下人に対抗する心意気というのはこういうものなのだろうな~というのを見せていただきました。ありがとうございます。
作者からの返信
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
人生いたるところ青山あり。
ムリクリ天下人なんかにならなくても、
自由に生きられる天地さえあれば、
それで充分と考えるのが自然かもしれませんね。
第272話 佐助の仇討ち―2への応援コメント
海石榴さま
こんにちは。
簡潔な文章が半蔵の抜きんでた技量を物語りますね。躍動感にぞくぞくします。そして佐助が!
作者からの返信
こんにちは。
服部半蔵と猿飛佐助。
満月の光に照らされて、
宿命の対決がいよいよ始まります。
ご期待ください。
第269話 秀吉の残虐性―1への応援コメント
海石榴さま
こんにちは。
秀吉の本来の残虐性がここまで酷いものだとは知りませんでした。調子のよい女好きなだけではなかったのですね。
曲がりなりにも天下人となった人物なのですから、どの気質のベクトルをとっても抜きんでていたのは当然のことかもしれませんが。
こちらのコメント欄で失礼いたします。拙作『イソヒヨドリの町で』に星でご評価いただき、どうもありがとうございました。文章修行のための執筆なのですが、まだるっこしい表現から脱却できず、海石榴さまにご評価いただいて身が引き締まる思いです。
作者からの返信
すべてが一気にはよくならなくても、
日々は軋みつつも少しずつ前へ進み、
不思議な出会いの重なりでいい方向へと回りはじめる。
イソヒヨドリが幸せを運んできたのかもしれませんね。
第157話 猿飛ノ佐助―3への応援コメント
遂に猿飛佐助の登場ですね!!
TVなどで出て来るとワクワクしたものです。
佐江姫との登場であることが嬉しかったり楽しみだったりします。
佐助は、鼻をヒクヒクさせる癖というのも新鮮な気がします。
作者からの返信
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
やはり真田十勇士の中でキャラが際立つのは、
猿飛佐助と霧隠才蔵ですよね。
この二人はいずれ仲良くなり、
徳川家康の命を狙うことになります。
ご期待ください。
第143話 海野六郎との再会―2への応援コメント
六郎の経緯、壮絶ですね。信長の功罪の内、罪の方は受けた側から読み解いていくとやはり酸鼻極まる行状だったのですね。
あと、六郎の恐ろしく汚れた描写がお見事でした。近くにいたら絶対えずきそう笑
第261話 復讐に向けてへの応援コメント
海石榴さま
こんにちは。
本編の流れとは関係ないのですが、登場人物たちが「ふふっ」と笑うのに情緒を感じます。密やかで、肝の据わった、場合によっては相手をやや揶揄する雰囲気も醸し出しますね。
作者からの返信
こんにちは。
海石榴は、「ふふっ」をはじめ「ふん」
「へへへっ」「がははっ」「へっ」などで、
揶揄、嘲笑、皮肉、呵々大笑、おもねりなどの感情を
あらわすのが好きでして。一種の癖ですね。
第139話 夜叉姫の戦い―2への応援コメント
佐江にかかると昌幸もタジタジですね笑
この先こそ始まりと言ってもいいですね。夫婦で手を取り合ってがんばってほしいですね。
作者からの返信
手を取り合ってハッピーエンドの大円団となればよいのですが、
この時代の人々の運命は、予期せぬものに満ちています。
いずれ父親の矢沢薩摩守頼綱は、血の涙を流すことになります。
第343話 幸村の首―1への応援コメント
影武者と言いつつこの狸爺はどこかで生きてるやろ!っと思ったら本当に影武者で、その影武者もしっかり天ぷらに当たってさよならとは……。
いよいよ終わりが近づいてきましたね。寂しくなります。
作者からの返信
ここまでお読みいただいてありがとうございます。
あともう少し!
ラストスパートをかけたいと思いますが、
この暑さでヘロヘロになるかもしれません。
第342話 幸村の最期―3への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
お見事、逃がすところまでとは、まさに完璧でした。
感慨深いです。
作者からの返信
ありがとうございます。
壮絶な戦いながらも、
真田大助が秀頼を薩摩へと
落ち延びらせるのを、
ひとつの救いとしました。
由利鎌之助と土屋重蔵の
信濃への旅は350話まで
つづきます。
あともう少しおつきあいください。
第243話 上田城改修への応援コメント
海石榴さま
こんにちは。
「上田城はもともと徳川家の金で「対上杉の城」として普請したという経緯がある。
昌幸はそれを承知で、今度は「対徳川の城」として改修したいので、上杉景勝に資金融通を申し込んだのだ。」
ほう、ここまで臆せずぬけぬけとふるまわれると、むしろ痛快ですね。
作者からの返信
昌幸には、弱小国の領主でしたが、
才気煥発でした。
それだけに大国をからかうのが
好きだったみたいです。
もし自分の国が信濃の山峡の小県ではなく、
肥沃で広大な尾張や越後平野にあれば……。
という鬱屈した思いがあったように思います。
第338話 千代乃と佐助と才蔵―1への応援コメント
妖!もののけかと思ってびっくりしましたが忍びでしたか
作者からの返信
驚いていただいて、ありがとうございました。
大久保彦左衛門に
荒れ野に御所車なんて
現れるはずもないと看破させましたが、
偏屈キャラの彦左衛門らしいと思っていただければ
幸いです。
第335話 ヒノイチ!―2への応援コメント
井伊直勝、大河ドラマで菅田将暉さんがされてたことがありますよね
井伊はこの頃から徳川にとって重要な存在だったのに幕末、桜田門外の変で騒動になってしまいそのせいで井伊家は石高を減らされる?とか何らかの処分があって家康の頃から徳川家に忠実だったのに、今回の処分が不満すぎてそのため戊辰戦争の時に新政府軍についたというような話を聞いたことがあります。
そういうのを思って読むと直勝の忠誠が感慨深いですね。ずっと家訓を守って徳川についた会津藩と同じような立場であったのに直勝の思いは幕末まで残らなかったのですね
作者からの返信
井伊家は三河以来の譜代ですけど、
会津藩のように一族一門衆ではないという、
違いにあるのではないでしょうか。
しかも、幕末の頃になると老中政治になり、
将軍たる主君への忠義心も薄れたようです。
第137話 天下への野心―3への応援コメント
莞爾 という漢字がある事を恥ずかしながら初めて知りました。
ひらがなかカタカナになるのかと思っておりました。
新しい発見、ありがとうございました!!
作者からの返信
いえいえ、どういたしまして。
莞爾は、本当は「かんじ」と読みます。
にこりと笑うという意味です。
第137話 天下への野心―3への応援コメント
「お父さんと仲良くできてよかったね」で素直に喜ぶ幸村。年少児の無感動の頃を思うと胸が熱くなります。
種子島時堯の、鉄砲を見るやその優位性に対する慧眼と国産開発への試みは、この人なくしては鉄砲の広まりは100年は遅れたとも聞きますが、この金額を思えばさもありなんです。そんなに高かったら作れる人物も限られますね。
日本の金の埋蔵量は結局、世界の数%ということですが、開発の時代がマッチした感はありますね。発掘技術の未発展も持続可能な開発の一助になったのでしょうか。加えて銀の埋蔵量はこの時期世界シェアを大きく占めていたのでしたっけ。鉱物原産国と見なされたのも、色々と偶然的な符合が重なった結果なのかな、思うと歴史の面白さを感じます。
作者からの返信
この当時、法華宗の教線は、京都から堺を経由して、
瀬戸内へと流れ、種子島までつづいていました。
鉄炮はこの法華宗ネットワークにより畿内に流入し、
時の管領、細川晴元の手に渡り、
堺の鉄砲鍛冶のもとでつくられた火縄銃が、
将軍足利義晴率いる幕府軍と、三好長慶軍が
鴨川をはさんで対峙した合戦で初めて用いられました。
この法華宗ネットワークを重視した織田信長が、
法華宗の本山・本能寺で横死したのはこうした背景があります。
第229話 頼綱の狂奔―1への応援コメント
海石榴さま
こんにちは。なんて、辛い。言葉になりませんね。
作者からの返信
女性にしても、男性にしても、
気性が激しく、しかも優しかった人が死ねば、
強烈な悲しみに襲われます。
反して、優しいだけの大人しい人が死んでも、
さほど心が揺れ動きません。
同じ死だのに、人間の感情とは困ったものです。
編集済
第130話 上田城築城―4への応援コメント
この「上田城築城」の章、特に惹かれました!
さまざまな要素が、さまざまな人々が、混ざり合いながら、それぞれに生き生きと輝いている。「楽しめ!」と言って、銭を放る昌幸は特にいいです。
この章が好きで、何度も読み返させてもらっています。
作者からの返信
ありがとうございます。
上田城築城に関しましては、
筆者も楽しみながら書いた記憶があります。
真田一族一門がいちばん幸せなとき、
だったのかもしれません。
第221話 佐江姫散華への応援コメント
海石榴さま
こんにちは。
あまりに美しい佐江姫の散り際に動揺がおさまりません。
作者からの返信
すみません。
佳人薄命とはいうものの、
さっさとヒロインを殺しちゃって。
でも、佐江姫は仲間の心の中で、
生き続けます。
第214話 夜叉姫出陣への応援コメント
海石榴さま
こんにちは。
佐江さま、凛々しいですね。出会いから八年、陰に陽に幸村を支え続けるけなげさに引き付けられます。
作者からの返信
男は優しく強く、女は強く優しく……これが海石榴の理想のヒーロー、ヒロインなのですが、そうした凛々しさは、困ったことに、いつの時代も悲劇につながりがちです。
第115話 家康への虚言―1への応援コメント
小説の中に長野県に関する地名がちらほら出て来ますね!!長野県民の私としましては、嬉しい様な恥ずかしい様な気持ちでありますが、歴史の昔の方が結構、長野県にいらっしゃったことに驚いています。そういった意味でも、今後も楽しませていただけるのではないでしょうかと思っております。ありがとうございます。
作者からの返信
いえいえ、どういたしまして。実は海石榴は、信州ファンでして。中でも戸隠あたりはいいですね。蕎麦も美味しい!戸隠蕎麦は、日本一だと思っています。
第111話 乾坤一擲―2への応援コメント
馬は現代で言う脚ですね。大切にしていたのは、愛情の深い方だったのですね。艶の良い、健康そうな大きな馬が想像出来ました!!
作者からの返信
当時、駿馬は今でいうところのスポーツカーです。武士はみんな欲しがりましたが、信長は特に馬好きでした。
編集済
第131話 上田城築城―5への応援コメント
佐江姫の盛り上げ上手、目に浮かぶようなきらびやかさ、映像的でとても素敵でした。
日当2万円は当時としては手厚いもののようですね。勉強になります。
この頃は、すでに国内中に梅毒がまん延していたということでしょうか?確かに南蛮貿易が始まってしまえば、一気に広がりますね。
作者からの返信
一説によると、戦国時代の辻君の梅毒感染率は50%、
ところが江戸時代に入ると、夜鷹の感染率は90%。
つまり、娼婦を買っている男はだいたい梅毒持ちで、
江戸っ子は一度くらい梅毒に罹らないと江戸っ子じゃあねェ、
なんて粋がりました。
滝沢(曲亭)馬琴も若い頃に罹っています。
第327話 幸村の遺命―2への応援コメント
すごい覚悟ですね
史実から負け戦とわかっていてもハラハラします
作者からの返信
当時は討ち死には名誉の死と考えられていましたし、
武士である以上、手柄を立てた上、合戦で華々しい死を遂げ、
できれば後世にまで武名をのこし、
子々孫々まで語り草になりたいという望みがありました。
人生50年時代、しかも病気やケガなどによる破傷風で、
いつ死ぬかわからない時代の生き方は、
かなり刹那的で激情的なものを胸に秘めていました。
第126話 狐狸の腹中―4への応援コメント
狐と狸の化かし合いは、予定調和で幕を閉じたというところでしょうか。それにしても偽書まで作る苦労があったとは、骨折りなことです。家康もどうせ出さざるを得ないのは分かっていたのでしょうが、ここまで引き延ばすとは。『鳴くまでまとう』の仮託は伊達じゃないのですねー。
作者からの返信
家康は基本的にケチですからね。
貧乏暮らしの旗本や御家人も多かったみたいです。
いわば身内のものにでもケチですから、
真田に金を出すとなると本多正信などの謀臣に、
連日ひそひそ相談した思われます。
第205話 真田ゲリラ戦―3への応援コメント
海石榴さま
こんにちは。
若武者根津甚八のきらきらしい初陣の様子が目に浮かびます、ですが、この華美なしつらえは死と隣り合わせの世界へ我が子を送り出すがゆえなのだと思うと、複雑な気持ちになります。
作者からの返信
そうですね。
いかに死と隣り合わせの戦国時代でも、
十分に覚悟していても、子の死は悲しいものです。
ですが、それだけに死をきらびやかなものにしたい、
死を飾りたいという気持ちは強かったのだと思います。
大坂夏の陣で全滅した真田幸村軍も然りで、
将兵全員、燃えるような赤備えの軍装で家康本陣に突入しました。
編集済
第69話 いざ、真田郷へ―1への応援コメント
小県郡には、17もの城があったのですか!!びっくりしました。殆どが初めて聞くものでした。勉強になりました。
作者からの返信
戦国時代に自分の領土を守るのが、
いかに大変であったかが理解できますよね。
第196話 上杉家の士風―4への応援コメント
海石榴さま
こんにちは。
上杉家が義を重んじる誇り高い士風を持っていたということが、この時代に疎い自分にとってとても興味深いことでしした。
一方で、そのような家風を維持し続けるためには、それを支えるある程度のゆたかさ、経済的基盤が必要かと思います。上杉家はどうだったのでしょうか?
作者からの返信
鋭い視点ですね。
上杉家は越後の米どころを領有していますから、
年貢だけでも他藩と比べてまあまあ裕福でした。
でも年貢収入以上に、
越後上布という布を製造し、
それを京阪などで売りさばき莫大な収益をあげていました。
また直江津などの港の津料(港湾利用税)だけでも
年間60億円近い収入がありました。
信長が天下を制したのも、
濃尾平野の米、津料、知多湾交易の利益など、
同じような理由による軍資金が潤沢にあればこそです。
第191話 臥龍の眼差し―1への応援コメント
海石榴さま
こんにちは。
190話から191話にかけての描写に魅了されます。
ひとかどの忍びである才蔵の目を通じた人物描写であるがゆえの緊迫感を感じます。
作者からの返信
ありがとうございます。
霧隠才蔵って、佐助と対照的なキャラなんですよね。
片や傲岸不遜で虚無的、
片や朴訥でお人よし。
この二人は次第に仲良くなり、
佐助の性格は、傍若無人の才蔵の心の中にも、
不思議な化学反応を起こさせます。
ご期待ください。
第189話 千代乃からの伝言―1への応援コメント
海石榴さま
こんにちは。
「忍びは、おのが技倆を切り売りする」
恰好良いセリフですよね。そんな生き方にあこがれます。
作者からの返信
憧れは夢となり、目標となり、
強く願えば、いつか必ず叶えられるものです。
願った夢のすべてを既にほとんど実現した、
運命論者の海石榴が保証いたします(笑)。
でも、海石榴も実はあとひとつ、です。
生キテル内は、ミナ途上人。
第325話 決戦!大坂夏の陣―4への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
真田幸村対伊達政宗は、大坂夏の陣における有名なワンシーンですが、一説によるとこの時伊達側は、雑賀衆を招いて作りあげた騎馬鉄砲隊を投入したとか。
でもって、幸村側にも雑賀衆関係者がいたため、初撃をいなして優位に立ったそうです。いずれにせよ、ビッグネーム同士の戦闘、ロマンがありますよね。面白かったです。
作者からの返信
雑賀衆って、歴史のいろんな場面に登場しますね。
(特に傭兵として)
大坂本願寺と信長が対決した石山合戦、
四国の上桜山城の戦い、
信長と三好三人衆が戦った野田・福島の戦い、
しかも所属の郷村が異なれば、
同じ雑賀衆でも敵味方にわかれて戦ったといいますから、
紀州人って面白い人々なのかもしれません。
第181話 盟約の人質―3への応援コメント
海石榴さま
こんにちは。
「根雪のように解けぬ問い」、おお、素敵な表現ですね!
「解けぬ」と「融けぬ」、こういう文章がさらりとちりばめられるようになりたいものです。
作者からの返信
お褒めいただいて、恐縮です。
(かなり照れて、言葉がつづきません)
第323話 決戦!大坂夏の陣―2への応援コメント
いよいよ夏の陣。このクライマックスに来て火草さんの再登場にグッときました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
このあと、火草は幸村とともに家康本陣に突入し、
重要な役割を果たします。
お楽しみになさってください。
第172話 再度の刺客―2への応援コメント
海石榴さま
あ、ここにも海石榴さまのユーモアが…
「それはそうだろう」でなく「そりゃそうだろう」。
端正な日本語の中にときおり混じる砕けた口調、光りますね。
作者からの返信
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
ときどき筆がすべって、
乱雑に書きなぐることがありますが、
そのようにポジティブにとらえていただくと、
大変助かります。
さて、袴の彼の真実は――?
ハラハラドキドキの展開ですね。
第319話 家康の謀略―4への応援コメント
淀殿がもっと思慮深ければ
と言っても所詮姫育ちで秀吉の側室と言うだけの事ですもんね
政治的手腕などある方がおかしいのかもしれません
平和な時代なら良かったのに
作者からの返信
しかも、周りのブレーンが……。
頭の切れる側近がいれば、
もう少しマシな結果になったかもしれません。
第317話 家康の謀略―2への応援コメント
ほんとに悪巧みの天才
でも本多も徳川が討たれたら自分の身も危ないからそこは必死なんですよね
家康がもっと早く亡くなるとかならまだ違ったかも。豊臣にはそういったことも含めて運が無かったのだということですね
作者からの返信
運のないときは、何をしても運から見放されます。
こういうときは、何もしないのがいちばんで、
交渉をなんのかんのと言って、ズルズルと結論を
引き延ばしてみるのも手だと思うのですが、
和議が早くまとまったのは淀殿が急がしたのかもしれません。
第113話 本能寺の変への応援コメント
事前に叛意の気配を察知はしていたのですね。知りませんでした。これは確かに呆れるほどの油断でしたね。
我々が知る信長像は後世の偶像というほど変質しているものでしょうが、ホンモノの信長は、ずっと素朴な人だったのかもな、と思わされました。
作者からの返信
おっしゃる通りです。
信長は『日本外史』などの江戸時代の稗史により、
実物以上の偶像に変質されてしまいました。
誰しも所詮、欠点の多い人間であり、
過度に評価するのは禁物かと思います。
経済の重視、鉄砲戦略、将軍の傀儡化などの
政治手法も信長オリジナルなものでなく、
信長より20年前に畿内を制覇していた
三好長慶に学んだものなのです。
第154話 海野六郎の帰郷―4への応援コメント
海石榴さま
こんにちは。
望月六郎のセリフ、
「勝つのではなく、負けぬ、屈せぬ」
なるほど、これは確かに面白い立ち位置です。
小国がながらえるためのひとつの知恵ですね。
作者からの返信
この負けぬ、屈せぬの考え方は、
人生にも応用できると思いまして、
海石榴も、勝つことなんて考えずに……
この域に達せるよう努めているのですが、
これがなかなか……です。
第314話 真田丸、冬の陣―3への応援コメント
(*´ 艸`)
戦場でみんなの中ではまだまだ幸村は若様なのですね
なんか昔からの絆というか
とても感慨深い気持ちになります
作者からの返信
気分は、小学校、中学校の
同窓パーティーでしょうか。
みんな一気に「あの頃」に戻るんですよね。
最終350話 国破れて山河あり―2への応援コメント
終わりが来るのが残念で伸ばし伸ばしにしてみましたが、最後まで拝読して、この長い物語の結末がこのように爽やかに終わってホッとしました。
幸村が最後に帰るのが佐江姫のところ、そっか、恋のお話だったか、と改めてジーンとなりました。
最後まで拝読させていただきましてありがとうございました。
作者からの返信
こちらこそ、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
また、素敵なレビューをお書きいただき、
感謝申し上げます。
戦乱の世の常ながら、合戦が度々起きますので、
筆者も「恋バナ」を忘れることがありました(笑)。
幸村も佐江姫ロスの痛みを忘却するために、
戦ったのかもしれませんね。