第27話 ヴォーリズについて。スミマセン、一度投稿した内容を変更します。


このエッセイは、私が投稿している小説に関するものです。

投稿している小説は、正式なタイトルを「私が投稿している小説「京都市左京区下鴨女子寮へようこそ! 親が毒でも彼氏がクソでも仲間がいれば大丈夫!」といいます。

長いので、以下「(略)下鴨女子寮へようこそ!」としますね。

小説は→https://kakuyomu.jp/works/16817139555256984196


スミマセン。

本編の投稿に合わせて、私の実母の毒っぷりをこのエッセイに書き綴っていたのですが……。

少し内容を見直したいので、一度変更します。


そういえば、ヴォーリズ建築について本編では説明不足でしたので、ヴォーリズについて書こうかと思います。


毒母と距離をおいてだいぶ経ちますが、文章にして、私が読み返すのはまだキツイようです……。

いや、本当、親が毒だとしんどいですね……。


でも、拙作の美希は思いっきり幸せにしてますので!

是非とも最後までご愛読賜りますよう。


追記


一日遅れになってしまいましたが、このエッセイの27話目、ウィリアム・メレル・ヴォーリズについて書いていきます。

拙作「(略)下鴨女子寮へようこそ」で、ヴォーリズ建築が話題に出ます。

大家の白河さんの邸宅が、ヴォーリズ設計「大丸ヴィラ」を真似て建てられたという設定です。


ウィリアム・メレル・ヴォーリズは、1905年に来日したアメリカ人です。


素敵な洋館の設計者として、私も前々からちょくちょく名前を見聞きしていましたが、この人物についてまとまった知識を得たのは、妻である一柳満喜子を描いた小説を通じてです。

玉岡かおるさんの『負けんとき ヴォーリズ満喜子の種まく日々』という小説です(新潮社 2011 のち文庫)。


この作品から受けた印象としてはヴォーリズはキリスト教の宣教活動に熱心だったようですね。

建築家としても教会を設計することが多かった方です。

それ以外にもレストランなど様々な作品を手掛けています。


首都圏だと「山の上ホテル」「明治学院チャペル」などが有名でしょうか。


滋賀県の琵琶湖の東岸の近江八幡を拠点としたので、関西に作品が多くあり、拙作「(略)下鴨女子寮へようこそ」に登場する烏丸丸太町の「大丸ヴィラ」もその一つです。


「大丸」とは、あの大手百貨店の「大丸」です。そこの社長さんの邸宅です。

京都御所の西隣にありますが、残念ながら普段は非公開です。烏丸通りから塀の向こう、森の中に佇む様子を見ることはできます。なかなか趣深いですよ~。


拙作「(略)下鴨女子寮へようこそ」で「ハーフティンバー」という言葉を使いました。建物の材木が外壁に見えるようなデザインのことです。

この大丸ヴィラもそれがとても印象的です。

もっとも、大丸ヴィラは木造ではなく、あくまで装飾だそうですが。


妻の満喜子つながりで、NHK連続テレビ小説『あさが来た』ヒロインのモデルとなった明治の女性実業家・広岡浅子とも接点があります。

私が読んだ玉岡かおるさんの小説にも出てきますよ。


意外な所では、ヴォーリズの会社では「メンソレータム」を販売していました。

ヴォーリズの伝道活動に共鳴したアメリカの実業家が提供したものです。

(現在、「メンソレータム」の販売は別の製薬会社が行っており、ヴォーリズゆかりの近江兄弟社は「メンターム」という別の商品を売っています)。


戦前の1941年(昭和16年)、日本国籍を取得し一柳米来留(ひとつやなぎ めれる)と名乗るようになりました。

日本と米国の架け橋となることも含め、様々な社会活動をした人物で、建築以外の功績も大きい人です。


現在もヴィーリズの設計事務所は続いています。

ヴィーリズ建築のファンだった拙作の白河夫妻も、そこに依頼したかもしれませんね。


2022年11月には、普段非公開の大丸ヴィラの公開も含め、「京都モダン建築祭」という催しが開かれます。

拙作で書いてきましたように、京都には優れた建築が多いです。


拙作の構想は、まず私自身の女子寮生活を題材にしようというのが最初にあり、その次に建築学科の男子学生を登場させるという順番で思いつきました。

建築学科くん=武田氏が生まれたのは、普段の京都暮らしで素敵洋館を目にする機会が多かった影響かもしれません。


建築学科君とヒロインがどうなるか。

残りわずかですが、どうか最後までおつきあいしていただければ嬉しいです。




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