幸せな嘘つきの詩

甘栗ののね

苦し紛れの嘘

嘘ばかり積み重ねてきた人生でした


嘘に嘘を塗り重ねて


いつの間にか戦車の装甲ぐらい厚くなって


取り除くことも破ることもできず


対戦車ミサイルでぶち破るしかないのに


破ってくれる人は現れませんでした


最初は苦し紛れの嘘でした


一層目の嘘の上に二層目の嘘を重ねて


三層


四層


五層


もう何層目かもわかりません


それを剥がしてくれる人は現れませんでした


私は嘘の内側で死んでいきます


分厚い嘘の壁に囲まれた真っ暗な部屋の中で


もうすぐ

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