第18話 現実は無慈悲で残酷
極獄組の若衆たちは相変わらず誰一人として気を緩める事はなく任務に勤しんでいる。
よっ子は栄養ドリンクを常備して冷蔵庫に入れて冷やす事にした。一輝の表情を見れば疲労もピークだとわかるくらい目の下にはクマもできて、若干頬がかけたようにも見える。冷蔵庫の扉を開けて中のものを物色し、冷えている栄養ドリンクを一本取って蓋を開け飲みながらよっ子の机に尻を乗せた。
「よっ子、膝貸してくれ」
「膝って?」
自分の膝に視線を落とし一輝を見上げて、
「変態!」と言ったら一輝は「フッ」と微笑しソファに座って寝転んだ。事務机の椅子に座ってゲームをしている龍也も2人をみて微笑んで、またゲームを続ける。
「もう!寝転ぶんだったら、靴脱いでくだい。このソファ高級品なんですよ!」
「うるせぇな」
よっ子はソファに乗っけた足から靴を脱がせて床に置いた。
「先輩、集金、誰かと代わってもらったらいいのに」
「俺、よっ子さんと行きますよ」
ゲームに夢中のようでありながら、二人の会話もちゃんと聞いている。
「あん?集金がおれの仕事だろうが、それに龍也お前、免許持ってねえだろう。二人でチャリンコで行くのか」
「あっは!そうすっね。チャリ、あはは」
苦笑して一輝の横にぽんと座わると身体をすり寄せた。
「おめえ、暑苦しいな!くっつくなよ」
「いいじゃないすっか」
「あっちに行けよ!」
「だけど、帰るのが深夜二時を過ぎるでしょ。息子さんのこっそり警備は八時から相当きつくないですか?睡眠時間しっかり取らないと身体壊します」
ソファから身体を起こして目の前のよっ子に顔を近づけた。
「だから膝枕」
「膝枕してくれる彼女いないんですか」
「いたら、お前なんかに言うわけねえだろ」
「なにそれ!ひどい、彼女ひとりもいないんですか」
「あん?」
「例えば、弥生さんとか」
「弥生?って、誰」
「誰って、弥生さんですよ。雨やどりの」
「雨やどりの弥生」
「そうです」
「タイプじゃねえし」
「よく言いますね。お店に行ったら鼻の下なんかびょーんと伸ばしてデレデレじゃないですか」
「そうか、酒飲んでっから覚えてねえな。お前と一緒で」
「えっ?」
よっ子はなにも言えなくなって、首を縮めてスヌーピーのマグカップを持って逃げるように給湯室に入った。一輝もよっ子の後をついて行き、流し台の前のよっ子の横に立って、
「俺にも珈琲入れてくれ」
と顔を覗き込む。
「先輩、靴!履いてください」
「お前が脱がすからだろが」
「もう!」
よっ子はソファの下に置いた靴を取って来て一輝の足元に置いてやったが、一輝は足首をくりくり動かし『履かせろ』と無言の指示を出す。
「もう!靴ぐらい自分で履けるでしょ!」
と言いながらもよっ子はご丁寧に靴を履かせてやった。
「女って、どう口説いたら落ちるんだろうな」
「そんな事、私に聞かないでください」
「お前だったら、どう言ってほしいよ」
「そうですね」
よっ子は頭の中を白紙にして考える。どんな言葉を言われたら嬉しいか、ワクワクドキドキするか、その気になれるか考えながら珈琲を淹れ想像を膨らます。カップを持って自分の椅子に腰掛けた。
「おい!俺の珈琲は?」
妄想に耽るよっ子に呆れながら一輝は茶箪笥から自分のカップを出して珈琲を注ぎ入れて給湯室を出たところに外出先から戻って来た早乙女雅治が、
「一輝、俺にも珈琲、これに淹れて」
と、一輝の手のひらにのせた。
「なんだこれ」
自分のカップを置いて新聞紙の梱包をほどいた。
「なにこれ」
「かわいいだろう。これから、ずっとここ勤務だから、買ってきたんだよ」
「決まったんですか、早乙女さん、これからずっとここですか」
「おっ!」
「私がします」
よっ子は給湯室に小走りに走りいって一輝からカップを奪い取った。
「なんだ!あからさまなその態度は」
よっ子は嬉しそうにカップを洗った。
「かわいい、早乙女さんプーさんが好きなんですか」
「ああ、癒されるだろ」
「プーさん?こいつ、赤い服着たただの熊じゃあねえか」
カップを洗うよっ子の横でぽそりと呟く、
「服着た熊に癒されるなら、服着てねえ女に癒されろつうの!なあ、よっ子」
「おい!一輝、全部聞こえてんぞ」
「だって聞こえるように言ってんだもんな。よっ子」
一輝は自分のカップを手に持ってソファに腰掛けた。
「裸の女に癒してもらえば」
「うっせい!」
「で、どこ行ってたんすかね」
「だから、カップを買いに」
一輝はふーんと苦笑し珈琲を飲む。奇異そうに薄目にして雅治を見た。
「なんだその目は!お前、今日は休みなんだろ」
「あん……まあね」
「わざわざここに来なくてもよ、マンションでゆっくり休んでりゃいいんじゃねえのか」
「マンションにいても落ち着かないのよ。別に休まなくたって構やぁしねえのに、それにここにいる方が休めるんだわ」
「姐さんがその辺のところ厳しいから言う事訊いとかないと後で叱られるぞ。で、お前のその神経はいつ休ませてやんの」
「うーん、しばらく無理かな。虎じゃあねえけど、最近やたらと目の前ちらついてどうにもならねえんだ」
一輝は目を閉じれば、瞼の裏であの日に起きた一連の出来事が繰り返し思い出される。
あの時、感じた心臓を締め付ける痛みも何もかも全てがモノクロではない、記憶の中では鮮明に生き続けている。
三年前
昨日は経営店が定休日のため、集金もなく皆んなのんびりと事務所で過ごしている。畳間では一輝と金太郎が花札を打って、吾郎はジャンプを読み、裕介はスマホゲームをし、丈治は筋肉に良い食事は何か料理本を見て研究をしている。哲也は「僕とおじいちゃんと魔法の塔3」という文庫本を読んでいる。
「おはようございます」
引き戸が開き龍也がひょっこりと顔を出した。
「お前!学校はどうした」
「哲也さん、今日テストっすよ。午前で終わりです」
丈治に睨みつけられた龍也は慌てて、
「丈治さん!嘘じゃあないですよ。マジっすから、テストです。テスト、一輝兄貴はどこかな」
と目を泳がせながら
「お邪魔しまーす」
と言ってそそくさと畳間に入って一輝の横に滑り込んで、
「怖っ〜、一輝兄貴、あのソファに座るお二人さん超怖いんですけど」
一輝は鼻で笑って松のカス札をぽんと置いた。
「たしかに、おっかねえな。そいでもって、おめえ学校はどうしたんや」
どの札を合わすかを考えながら訊く、
「金太郎さん、今日はテストで午前で終わりなんです。ほんとにテストやったのにみんなして疑うし」
「おめえはアホやさかい嘘バレバレやんな」
「嘘なんてつきませんよ!園長先生に聞いてください!マジっすから」
その時、救急車のサイレンが聞こえてきた。
「ん?なんかあったんすかね?」
龍也は窓を開けて外を眺めた。
「この通りじゃないみたいすね。銀河通りかな」と一輝に振り返った。その時、けたたましい緊急車両のサイレンが心臓にズンズン波打つように響いて、一箇所に集まっているようだ。
「事故か?」
組長室の窓から大介が外を見た。
「すぐそこだな」
大介は身構えた。瞬間的に身体がそうなってしまう。常に危険と隣り合わせの若衆たちはいつでもすぐに防御体制をとる。
尋常じゃないほど次々とサイレンが押し寄せてくる。その騒々しさに事務所にいた全員が耳をすました。
「何があったんだ」
哲也は文庫本をローテーブルに置いてソファからゆっくりと立ち上がった。
「舎弟頭」
畳間から一輝が出てきて組長室に駆け込んで大介と見合った。畳間で寛いでいた金太郎たちも事務所に出てきて全員が顔を見合わす。
「親父!ちょっと様子を見てきます。丈治、残ってくれ」
丈治はこくりと頷いた。
大介と哲也、一輝三人が事務所から走り出ると龍也も後について行った。オフィス街から銀河通りに駆け出て清水南交差点から西方面に目を向けると、和菓子屋三河堂の看板下に人だかりができている。大介は嫌な予感がして全力で駆けつけた。人だかりを掻き分け店の前を見ると歩道にできた血痕の血溜まりを目にした。
店先には呆然と立ち尽くす男と地面に座り込む女が目に入る。大介はすぐに駆け寄った。
「なにがあった!誰がやられた!」
「刺された……」
「刺された?」
白い割烹着を来た三河堂の菓子職人の和也が力なくつぶやいた。
「誰が刺されたんだ!」
大介は地面に項垂れて全身震えている女の肩を掴んで抱き起こし思いやって優しく声をかけた。
「しっかりしねえか!誰が、やられたんだ」
「大介……大介!」
美鈴は大介に気づくと泣きじゃくる。血溜まりを見て尋常じゃない事を悟り美鈴の後ろ頭を押さえて胸に抱き寄せた。哲也と一輝はそこに停まる一台の救急車に駆け寄り中を覗いた。
「なにがあった!」
一輝が叫んだと同時に救急車の中に入り込み担架に寝ている男の胸ぐらを掴んだ。
「てめえ!……陽輔じゃあねえか、おめえどうしてこんなことに……誰にやられた!」
血液で染まる刺された腹部を見て一輝は奥歯を噛み締めた。
「すみません、発車しますので降りてください!」
救急隊員が掴んだその手を振り払い、
「うるせぇ!黙ってろ」
と怒声を上げた。救急隊員も一輝の凄みに怯むこともなく、
「大量に出血してるんです。悠長な事してられないんですよ」
一輝に負けない声を張り上げた。
「一輝ごめん!美雨さんが刺された。坊ちゃんは、坊ちゃんはなんとか俺、守ったんだけど、美雨さんが」
血みどろの手を伸ばすその手を握って、
「美雨さんが刺されたってどういう事」
一輝は眉を寄せて哲也に振り向いた。
「すみません。もう1人の女性の容態は?」
哲也は隊員に訊ねた。
「わかりませんが、かなりの出血されてましたので」
「病院はどこですか」
哲也は歩道の血溜まりを見ながら問う。
「清水第一総合病院です」
救急隊員は哲也を見上げて言った。
「一輝、一緒に行け!こいつはうちの者です早く行ってください」
「はい!」
救急隊員はすぐに後部から駆け降りてバッグドアを閉めると助手席に乗り込み、サイレンを鳴らし救急車は走って行った。
「舎弟頭、美雨さんが刺された!」
「なに?美雨さんが、どうして!坊ちゃんは!」
「坊ちゃんは陽輔が盾になって代わりに刺されて重体です。今、あれに一輝が乗り込んで、一緒に病院へ向かった」
二人は走り去る救急車を目で追った。
「大介!美雨、助かる?美雨……助かるよね」
妹夫婦と拳次郎の友人の
美鈴は地面に座り込み動けなくなってしまった。震える手は大介の腕を離そうとしない、哲也はその様子を見ながらすぐに電話をかけた。
「丈さん、俺だ。美雨さんと陽輔が刺された。清水第一総合病院に運ばれたから急いで向かってくれ」
「舎弟頭、行こう、龍也!先に戻ってキーを持って駐車場で待ってろ」
「はい……」
龍也は走って行った。
「大介……美雨助かる?」
大介は美鈴の問いに応えることができない。歩道の血溜まりの量を見て幼い頃を思い出した。記憶に残る血痕の跡、あれと同じくらい出血した男は死んだ。
「おい!和也、和也!」
大介は立ち上がって、自分の手のひらを見て目を閉じると意を決して、呆然と立ち尽くし正気を失っている堅気の和也の頬を思いっきりひっぱ叩いた。
「えっ!」
和也が我にかえり、頬に手を添えた。
「大介君!」
「てめえ、しっかりしねえか!美鈴のこと頼んだぞ」
和也はすぐに美鈴の肩を抱きしめた。それを見て大介は哲也と事務所に戻ってすぐに病院へと向かった。
病院に駆けつけた時、手術室の前で立ち尽くす息子の姿を見た時貞は立っていることが出来ずよろよろと落ちるように椅子に座った。
「なんて事だ。美雨、死なんでくれ」
両手で顔を覆い時貞は祈るしかなかった。次々と組員や美雨の両親、姉妹が駆けつけてきて、手術室の自動ドアを見つめる。身内で埋め尽くされていそこへ自動ドアが開き看護師が勢いよく駆け出てきて丈治の胸に体当たりしてその身体を丈治は受け止めた。
「ごめんなさい」
丈治の顔を見上げ、周りを見回して、
「うわっ!こんなに人が」
看護師は人と人で混み合う廊下で声を張った。
「すみません、通してください、お願いします」
騒然としている廊下に看護師の声は届かなくて困っていると、
「道を開けろ!」
大介が叫ぶと、全員が壁に張り付いて整列したその間を看護師は走り抜けて行った。
美雨のお腹の中から胎児は取り出され、
長時間の手術も終わった。
医者が手術室から出てきた時の表情は暗く、重苦しい雰囲気で、誰もが最悪の事を考えて目を閉じて息を飲んだ。
美雨の母親は医者の顔を見るなり気を失いかけ倒れ込んだ「母さん大丈夫か」美雨の父親も声が震えて支える力が入らない。拳次郎は医者に詰め寄って、
「先生!美雨はお腹の子は大丈夫ですよね」
すがるように医者の腕を掴むと、一度深呼吸をするように息をついて、
「残念ですがお腹の胎児は救う事ができませんでした。奥様もとても危険な状態です」
医者は頭を下げた。拳次郎は医者の腕を離すと床に崩れ落ちて身体を震わした。
「拳次郎……」
「どうして、美雨が刺さらなきゃならないんだ。どうして……」
救えなかったその命は生誕の日を待ち侘びていた第一子である。美雨の生命も危ぶまれ、昏睡状態で集中治療室に移された。
「赤ちゃんに合わせてもらえますか」
泣きながら訴える拳次郎に医者は頷いた。
医者が案内し通したその部屋には小さな胎児の遺体があった。拳次郎は項垂れ人目憚らず泣いた。皆で胎児を囲い、その
若衆全員が涙を流し手を合わせ、守れなかった命に黙祷を捧げて祈った。
この時、まだ十八歳だった龍也は目の前の小さな身体のもうすぐ生まれてくるはずだった赤ちゃんの息をしていない小さなその身体を目の当たりにして、その場に泣き崩れた。
時貞は部屋から出ると壁に何度も頭を打ち付ける。大介は時貞を黙って見守るしかなかった。取り返しのつかない事になってしまったこの出来事は、時貞を一生苦しめる重い重い
神が存在するなら、どんな力を使っても、天使のような汚れのない魂は救うべきであり、災いをもたらす悪魔こそ隠滅するべきである。それを神はいつの日も黙認している。
神などこの世に存在しないと確信した日にもなった。
刑事が二人やってきて時貞の前で立ち止まると、
「息子さんに聴取をしていただきたいんですが」
「てめえ、状況わきまえろや!」
雅治が若い刑事のスーツの襟を掴み上げ壁に押し付けた。その若い刑事は雅治の手首を持って自分からつか離そうとしたがその力は尋常ではなかった。哲也は雅治の手を刑事から離して距離を取らせた。
「犯人を早く捕まえたいんです。どうか息子さんにご協力していただきたく」
若い刑事は時貞に頭を下げた。
「一文字、久しぶりだな」
若い刑事の背後から年季の入った柄の悪い刑事が哲也に声をかけると哲也は軽く頭を下げて他の組員達の中に紛れるその背中をみて刑事はため息をく、
「防犯カメラには映ってなかったのか」
時貞は怒りを噛み殺しドスを利かせ潰れた声で言った。
「防犯カメラを確認してくれ、必ず映っているだろ。あの周辺は徹底的に設置してある」
大介が刑事に詰め寄った。
「そちらの方は既に他の刑事が出向いておりますから」
「もうひとり刺さされたのは、組員か」
「おお、息子の盾になってくれたようだ。あいつも今、危険な状態だ」
「抗争という可能性はあるのか」
「抗争?どこの組員が俺に向かってくるんだえっ!どうなんだ谷原!」
「落ち着け!次郎ちゃん、まだわからねえが、目撃者の話だと、どうも拳坊が狙われたみてえだ」
「拳次郎が狙われた?」
「ああ、目撃者の話では拳坊と一緒にいた男が坊ちゃんの前に立ちはだかったらしいがその前に身重の三河堂の娘さんが立って刺されたって、皆して拳坊を守ろうと動いたみてえだけど、その男つうのは、宗ちゃんのところの
「おい、谷原さんよどこの組の者がやったんや!」
金太郎が詰め寄り谷原の胸元を掴んだ。
「それはまだわからねえ、金太郎さんよ。その手を離してくれや、次郎ちゃん
「アホぬかせ!なにが大沙汰にせんといてくだと!冗談じゃあねえ!あんた親父の幼馴染か知らねえけど、組員相手ならこっちはこっちのやり方でやらせてもらうからな!泣き寝入りなんかしてられるか!あんたも、坊ちゃんとこの胎児見てこいよ!」
一輝が激しく肩で息を切らしながら谷原に向かってメンチを切った。
「赤ん坊はだめだったのか……だからと言って川越さんよ!抗争なんかなんの特にもなんねえんだ」
「それは、あんたらの考えだろうが!」
「必ず、犯人見つけてやる。いいか、法で捌かなきゃなんでんだよ。絶対にお前ら、動かんでくれや、次郎ちゃん頼むでな」
「おい、田口、帰るぞ!」
「はい、失礼します」
若い刑事は頭を下げて谷原の後について行く、静かな病棟に二人の足音が響いた。
立ち尽くす組員たちの心には刑事よりも先に犯人を見つけだすこと、阿吽の呼吸のように誰もが、鋭く尖った眼差しで確認するかのように其々を見る。その時、大葉の運転手の笹木がそっと携帯を大葉史郎に渡す様子に大介は気づいた。その様子を静観していると哲也と丈治も大葉に視線を向けた。
「あいつ、情報仕入れましたね」
雅治はそっと大介に歩み寄り小さな声で耳打ちした。
大葉は時貞に歩み寄り携帯を差し出した。
時に現実は、無慈悲で残酷なものである。
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