7-2

 そして、直ぐに統一模試があった。私は、初めて、第一志望に京大の名前を書いた。結果、B判定だった。私が気にしている様だったのか、掛川先生が


「瀬戸内さん 順調そうだよ B判定なんて立派なもんだよ 他の大学書いてればAだったかもな この調子で頑張れよな」と、励ましてくれたみたい。


 お母さんに報告すると


「そのB判定って どれくらいなのー? 良くないの?」


「うーん 受かるか落ちるかっていうと 受かる可能性の方が高いって程度かなー」


「そう 受かるのね」


「だからー 可能性あるってだけだよ まだ これからなんだからー」


「そう サダちゃん 髪の毛切っちゃったから お母さんね ガックリしちゃってー  その頭見ると 毎日、男の子 と居るみたいでー」


「ごめんね お母さん だけど、直ぐ伸びてくるよ 今は、スッキリした気分で頑張れてるからー」


「だったら いいけどー お父さんは 可愛いじゃあないかって ノー天気だしー お隣さんにも 言われたのよ サダちゃん あんなに髪の毛短くしちゃって なんかあったの?って」


「いいじゃん 元気ですよーって 言っておけばー」


「ちがうのよ 変な仲間に入っているから、やっぱりネ って陰でウワサしてるのよ きっと」


「お母さん 気にしすぎだよ ウチは 真直ぐに生きています」

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