4-6

 11月に入った日曜日、私は、やっぱり一人で図書館に居たら、充君からラインが


(負けた 今 電車乗るとこ)


(なぁ 駅まで行くよ 待ってる)


 今日は、準決勝のはずだったんだけど・・負けたかー。でも、心の底では、ほっとしていた。又、一緒に勉強できるって・・。私は、降りてくるだろう時間に待っていた。来た。


「どうしたん その テープ」充君は眼の下に大きな傷テープを貼っていた。


「あぁ ぶつかったときになもみくちゃになって あとは 覚えてない」


「まぁ 大丈夫なん?」


「ウン 擦り傷だよ こんなのしょっちゅうだよ」


「キケンだよね ラグビー 怪我しても当たり前なんやー」


「そんなこともないけどな どんなスポーツでも怪我はするさー」


「残念だったね 次 無いんでしょ?」


「あぁ 負けたら終わりさ よその方が強いってことなんだな」


「でもさー 大怪我じゃぁなかって 良かった」


「まぁな しばらく 勉強に集中できるしー」


「しばらくって まだ 続けるのー?」


「うーん 決めてない とりあえず 3月まで考える」


「充君 えらいね ウチなら 運動もって でけへんわー」


「まぁ ラグビーやってると 勉強も集中できるから」


「ふーん よー聞くけどなー アスリートの感想やね」


「そんな たいしたもんちゃうけどなー 紗奈 すまんなー わざわざ ちょっと、顔見たかった 来週の日曜日は行くから」


「ウン ウチも会いたかった ワァーイ 来週、楽しみにしてるね」


「お前のそーいうとこ 可愛いよ 無邪気で」

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