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「サダ姉さん ウワサですごいことになってるよー」


「なんなん 久美 その姉さんって せめて、ウチとだけの時はやめてなー それで、ウワサって?」


「ウン サダが 男の子達相手にすごんだってー あいつは、とにかく危険だから、近寄るなって」


「ふーん いいんじゃぁないの べつに、ウチは普通に学校に来ているだけだよ 誰にも、ウチからは関わっていないんだから」


「だけど・・ 敵も多くなるよ あんまり サダのこと 良くないふうに思っている子もいるよ」


「別に 気にしない ウチ 相手してないもん ウチが何をしたっていうねん 向こうが勝手に言ってるだけやん」


「だよね サダ姉さん だんだん 迫力ついてきたね」


「だから その姉さんはやめてよー」


 だけど、ウチ等のグループはお昼休みなんかでも裏庭で集まることも多かった。以前からの流れなんだろう。だから、他のみんなからも変な眼で見られたり、不良グループと裏でささやかれていたりもしていた。


 それと、休みの日なんかでも、私が買い物に出たりしても、必ずといっていいほど数人の仲間が私を取り囲んでいた。茜姉さんなんかもこんな調子だったんだろうか。多分、よけいに、まわりから変な眼で見られていたんだろう。


 私は、お母さんに気づかれたりした大騒ぎになると、皆にはもっと離れていてよって言っていたのだけど・・。でも、お母さんは時たま、その取り巻きの連中をじぃーっと見つめたりすることもあったのだ。

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