第007話 叫ぶ

「キャーーーッ!」


建物の外にまで聞こえてきた女友達の悲鳴。

あいつら、マジでやりやがった。


「イヤーーーっ!」


声で解る。

数多の手から必死で逃げ惑ってるんだ。


彼女も、恐怖を与えてる首謀者が、

自分のカレシだなんて思いもしなかっただろうに。



まあ、でも…

俺は”お化け屋敷”の外観を仕上げんと。




★☆★


特設会場の設営を請け負ってる会社の社員…かな。

夏場限定”お化け屋敷”の仕事が急遽決まった…とか。


突貫なりにも、いい感じの内装ができあがり、

徹夜続き、疲労ピークのぐるぐるテンションの休憩時間、

「お客の生の反応が知りたい」

とか、なんとか。


そんな時、女友達のカレシの電話に女友達からの連絡(生存確認?)が。


飛んで火に入る夏の虫。

女友達のカレシは女友達を呼び出して…

って、感じですかね。


女友達のカレシと女友達の仲が、今後どうなろうと、

主人公は、黙々と”お化け屋敷”の外装造りに励むのだった。



☆★☆


次のお題は〖ぶっ飛ばす〗


え? 女友達が、カレシを?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る