第30話 秋作

 秋作に入らないと行けない。今は土に石灰を撒いて、これから堆肥、肥料を入れて畝を作る。

 秋蒔きするのは、大根、じゃがいもがメインになる。あとはニンニクぐらいだ。葉物は害虫が多いのでパスする。キャベツ、白菜、ブロッコリーあたりも作ってきたのだが、手間と出来映えが一致しないのでやめにした。

 遅れて、玉ねぎ、ソラマメ、エンドウ豆系を育てる予定だ。ニンジンも育てたいのだが、場所が足りそうもない。限りある面積では、作りたいものをどう絞るかが大切になる。作るものがどうしても同じになるので、連作障害は問題になってしまう。このあたりは、経験則で堆肥を多く入れてなんとかしているのだが、やはりどうしてもうまく行かないことも多いのだ。育ちが悪かったり、害虫がたくさんついたり、病気にかかったりと結構面白くない経験も多い。農薬を混ぜていければ楽なのだが、市民農園は基本農薬は使わない雰囲気なので、それを無理に破るのも気が引ける。といっても、農薬も撒けばOKと言うわけでもなく、その作物にあわせた時期と量、回数があるのだそうだ。

 ともかくよく耕して、堆肥を混ぜて、肥料を入れて、作物を育てる。それを繰り返していく、私の場合はそれだけなのだ。


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