第25話 「日本の夏の教え、良かったの?」 「ちょ…ちょっと、やあだあ。ああん…」 「そんなに、良かったの?」こら。冬の観光は、良くありませんが?

 地球温暖化じゃあ、雪が、積もらないんだよう…!

 北海道のさっぽろ雪祭りに使う雪は、まずは、札幌市内の平地から、運ばれる。

 が…。

 その雪も、足らなくなったことがあった!

 このため、遠くの場所から札幌まで、雪を運んだ。このときかかった費用は、フツーの年の、2倍以上。

 温暖化で、過酷なレース。

 雪も、困るよ。

 「金をかけてもらえば、成長できるものではない」

 どこかの世代と、似ている。

 「俺は、強いんだ!ゆ×り様、だぞー!」

 「…ああん」

 「ちょっ…、何?ゆ×りの、クセに!」

 「ほら、どうなんだ!」

 「ああん…。本当に、強く、なっちゃったみたい」

 「う…うん。ああ…。私たちが、勉強させすぎてしまったから、でしょうか?」

 「ふひい!俺たちの世代は、じいじやばあたちから、大切に育てられ!まわりから、たくさんの金も仕事も、恵んでみらえた(そうじゃないだろ。奪ったんだろうが)!」

 「ねえ、ゆ×り君?日本の夏の教え、そんなにも、良かったの?」

 「そんなにも、良かったの?…ちょっと、そこ、やあだあ。ああん…」

 「へへへ」

 「ねえ、良かったの?」

 「良かったの?」

 「俺は、ゆ×り様だー!」

 地球温暖化って、エロいよね。

 じゃなくて、怖いよね。

 「日本は、怖いわあ…」

 「今年は、6月に、気温が、40度越え」

 「うひい!」

 「ちょっと、やめなさい!」

 「エッチ!」

 「俺は、ゆ×り様だ!強いんだ」

 「…強いのね」

 「ああん」

 「へへへ。ほら、ほらあ!」

 「いやあん」

 「ああん!」

 地球温暖化は、本当に、恐ろしいんだ。

 モスキー子様は、涙を、流した。

 「…ああん、思い出す。あのときは、死ぬかと、思ったわよ。命からがら逃げるって、こういうこと、だったのかって…。でも、産めて、良かったな…」

 ゆ×り君のほうは、ポケーっと、させられていた。






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