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  • 僕たちの命日への応援コメント

    読み返してみると、なるほど、ミステリーという感じがします。初めて読んだときには、ただ、自殺した主人公を見送る気持ちがあって、ともすれば彼の立場になり、「ああ、やってしまった!」という激しい動揺さえ覚えてしまいました。

    冷静になって読み返すと、時系列が彼の友人の命日であったり、彼が教師に気にかけられてたりと、伏線はあり、心の準備もできていたのだろう、と感じました。後悔など振り切る勢いで、彼は自殺を決意していたのでしょう。

    教師が彼を気にかけていたのが保身のためらしいこと、自分の押しつけがましさに自覚的のようである点がとても嫌らしかったです。こういう大人、いると思います。

    目を背けられない、他人による自分の希望の否定が描かれた良作でした。

  • 僕たちの命日への応援コメント

    はじめまして。道を閉ざそうとする大人に対して、その命でもって抗議を示した少年の憤りに、読んでいて息が止まりました。屋上に行くまでの描写は本当に心臓がドキドキしました。少年の鬱屈した思いの吐露が真に迫っていて、そんな少年を理解しようとしない大人の身勝手さもまたリアルです。若人の夢は応援してやらなくてはなりませんね。素晴らしい短編でした。