11.一日の流れ

 朝五時に起きて、寝ているエマを起こしてからカーナ村で一緒に農作業。


 七時に朝食。


 八時から十二時まで、雇った家庭教師とお勉強。


 十二時に昼食。


 十三時から十五時まで、これも雇った魔術師の先生と魔法の特訓。


 十五時から十八時まで、これまた雇った冒険者という職業の師匠と剣の修行。(なぜかエマも一緒に修業している)


 十九時に夕食。


 二十時から二十二時まで、納得のいかなかった課題の復習。


 二十二時から二十三~四時まで、日記に目を通しながら、エマとエリナの今後について話し合う。


 よし、完璧だ。


 いまのところ、どの成績も年齢にしてはずば抜けて良い感じらしい。


 エリナもエリナで、人を思いやれる人間として育っている様だ。


 間違っても誰かを虐めるようなことはないと、エマとそれ以外のメイドたちからお墨付きをもらっている。


 今の時点で問題があるとすれば父上だけだな。


 メイドに手を出さないように、夕食には安眠薬を混入させている。


 プラス動けないほど太らせた。


 いっその事、亡き者にしようかとも思ったのだが、あれでも一応親だし、何だかんだ俺とエリナには優しい。


 このまま老衰まで持っていこう。


 ちなみに母親は屋敷にいない上に会ったことがない。。


 メイドさん達のヒソヒソ話によると、王都で若い男と遊んでいるとかなんとか。


 本当かどうかはわからないけどね。


 例え事実であったとしても、母親は王族の血筋らしく、父上は強く言えないみたい。


 それを考えると、父、ロイドも哀れに思えてくる。


 たまには親孝行くらいしてやるかな。(気が向いたら)

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