38話 いざ王都へ
38話 いざ王都へ
ワガクニの王様のキング様へ呼ばれたので王都シュトに向かうことにする。
(いやしかしどうしよう。とりあえずマホとシャマが横に居てくれたら心強いな。あとはやっぱり大商人のこの人に来てもらおう。)
「どうしよー。とりあえずジャイ来てくれるか?」
「もももも、もちろんですじゃ!」
ジャイが名前を呼ばれて嬉しそうに手をパタパタしている。
「あとマホとシャマも来てくれるか?」
「ええ!」
「はいです!」
マホとシャマは、きりっとした感じで頼もしい。
(よし!まあこのメンバーならなんとか乗りきれそうな気がする。)
「そういえば王都のシュトには行ったことがないな。どうやって行くんだ?」
「そうですな。馬車だと10日ほどかかってしまうので爆発トロッコが良いと思いますじゃ。爆発トロッコなら丸2日あればつきますじゃ。」
(ん?爆発トロッコ?なにそれ?)
「爆発トロッコってなに?!」
聖一は爆発トロッコという言葉に胸を踊らせる。
「炎魔法と風魔法を使って地下大トンネルを一気に駆け抜ける方法ですじゃ。」
ジャイが嬉しそうに爆発トロッコの説明をする。
「え?なにそれ!!それで行こう!」
「わかりましたですじゃ!では出発は明日でよろしいのですじゃ?」
「ああ!」
(爆発トロッコか。楽しみだ。)
そして準備を整え王都と繋がっている地下トンネルへ。
街の真ん中に建物があってそこから地下に通じる階段がある。
レンガで作られた立派なトンネルがまっすぐ延びている。
(地下なのに明るい。魔石を使ったランプかな?)
「これですじゃ。乗ってくださいですじゃ。トイレはもうすませましたじゃ?」
「うん。」
「ええ。私もはじめてだから緊張するわ。」
「はいです。私も緊張しますですぅ。」
(トロッコという割には大きくて椅子があってシートベルト的な革ひもがついてて、これあれだな。ジェットコースターだ。)
「レッツゴーですじゃ」
ドン!
という音とともにとてつもないスピードで爆発トロッコは進んでいく。
「ギャー!」
「ギャー!」
「ギャー!」
(はえー!こえー!)
たまにレールがきしむ音がしたり、滑車がレールから外れそうになる。
(こ、これほんとに大丈夫な乗り物かー!?!)
10時間たってようやく止まった爆発トロッコ。
(長かった。)
「ここから一度地上に出ると宿場町がありますじゃ。そこで今日は宿泊ですじゃ。」
「…うん。」
「…ええ。」
「…はいです。」
(最悪の体調だよ。でもこれで明日には王都のシュトに到着だ。果たしてうまく謁見できるかどうか。)
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