第17話 家と浴場

17話 家と浴場



スミフが覚醒した。これでドラゴンの素材で武器が作れるだろう。


「これで僕は聖一の役にたてるよ!」


と嬉しそうにしている。


ハイエル、アント、ハネビは悔しそうな顔をしている。


3人も命の恩人、聖一の役に立ちたいようだ。


朝食の席で聖一が口を開く。


「よし!これを機に家を買おう!!大浴場が着いてて皆の部屋もあって鍛冶ができる工房付きの家だ!!」


「おおー!」


皆よくぞ言ったと拍手をしている。


…1人の男を覗いて…


「ちょっとーちょっとー!聖一さん!なんで家なんて買うのですじゃ!離ればなれになるのは嫌なのじゃ!!」


ジャイが聖一の腰に抱きついて、頬をスリスリと擦り付けている。


「え?ジャイ!ちょっと止めてよ。くすぐったいから。ちょっとジャイー!」


聖一の制止を聞かずに頬を擦り付けるジジイ、ジャイ。


「えへへ、絶対みとめないのじゃー!えへへ聖一さん良い匂い!!」


「ライトニング!」


「ぎゃああ目がぁぁ!!!」


のたうちまわるジャイであった。



ジャイが悲しんでしまったが、工房つき、大浴場付きの一軒家を買う事にする。


「ジャイ安心してくれ。離ればなれにならないから。とにかく良い物件を紹介してくれ。」


「グスン。かしこまりましたのじゃ。」



まず、ジャイの家の隣が空き家でボロボロなので、土地ごと購入して基礎工事ごとブラックホールに入れる。


そして、ジャイに紹介してもらった家を購入して、基礎工事ごとブラックホールに入れる。


そしてジャイの横にブラックホールからズン!と取り出して置いたらほぼ完成。


あとは排水管をこの土地に合わせて工事してもらえれば完成だ。


(排水管の工事もたまたま前の家とほぼ同じ場所に付いていたから1時間くらいで終わるっぽい。かなりラッキー!)


排水管の工事が1時間で終わることに喜ぶ聖一。


(この世界のインフラには電線とか上下水道は含まれなくて楽だよなー。夜の電気も水なんかも魔道具から出てくるからな。気にするのは排水だけで良い。)


聖一はフツフツと感情が動く。


(にしても前世では考えられなかった。家を買えるだなんて…。嬉しい。)


早速、排水管の工事終わったので皆で風呂に入る事にする。


男チームは聖一、ジャイ、ギルマで風呂に入り


(はぁ最高♪極楽極楽)


「まじ卍、大浴場最高!呼んでくれて嬉しさやばみー!」


ギルマが体をくねくねさせている。


(こ、これさえ無ければ。)


「家の隣だからいつでも会えるし、嬉しいですじゃー!」



そして男性陣が風呂からあがり、女性陣もお風呂に入ってキャッキャしている。



「マホさん胸ポヨンポヨンなのでありますです。」


「どこさわってんのよー!」


「ハイエル肌も胸も最高すぎー!」


「アントモデルさんみたい。」


「ハネビの背中美しいー!」


「スミフは萌え心そそられるーー」


「そしてこの湯船。極楽極楽~!」




(女子達のお風呂から聞こえる声。最高の瞬間だ。この瞬間を守るためにもビッグバンベヒーモスに勝たないと。)


風呂からあがってスミフが作業に入るようだ。


「よし!じゃあスミフ頼む。」


「はい!!」


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