微に細に書きこまれた、映画のような近未来ファンタジー!

舞台は現代よりも少し技術の進んだ近未来世界。
穏やかな日常風景から始まる物語は、急速にに世界の真実へと迫っていきます。

これが世界の真実なんじゃないかというような、豊富な知識と想像力で細部まで作りこまれた世界観。その中で紡がれる苦しくて美しい物語。場面を切り取る解像度の高い描写は映画の様。

登場人物たちも非常に生き生きとしていて全員が主人公クラスに書き込まれています。このお話に「脇役」っているのかな? 敵キャラも魅力的で困ってしまいます。

最終章目前、一年半かけて書かれた物語は今まさに佳境。おすすめです。

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