第5話 からかい

「母さん、生き残ってるヒーローって、どれぐらいいるの?」

 母さんは、目を輝かせ、こう答えた。

「ヒーローは、私を合わせて、それぞれの国に、2人くらいしかいないの。

それに、ヒーローは、自分が生まれた国を出ようとすると、バリアみたいなのを張られて、出れないのよね。」

 ふぅーん、それじゃあ、海外のヒーローは、どこかのヒーローがピンチでも、助けにいけないんだ。

それに、各国に、ヒーローが2人なら、

196ヶ国を2倍して、世界には、392人のヒーローがいるのかぁ。

「情報ありがとさん!」











~次の日~

「いってきます。」

私は、学校に向かった。



「おはよう!緋色!」

「おはよう、阿嘉願。」

「昨日は、ありがとね。おかげで、無事に帰れたよ!」

「良かった。

気を付けてよね、私がいなかったら、連れてかれてたかもしれないんだから。」

「はぁい」

にしてはさっきっから、視線を感じるなぁ。

「ね、ねえ、阿嘉願。」

「どうしたの?緋色。」

「昨日のこと、誰かに話した?」

「うん、話したよ。 明莉だけにね。」

はぁ、やっぱり、んてことは,,,,,




なんかやな予感がしてきた。








「か、と、お」

やっぱり来やがった。

「なんだよ、一樹」 

「お前さぁ、橘姉妹の妹の方を、変人から、守ったんだってな。」

「それがどうした。」

 一樹は、ニタっと笑った。

「名前が緋色だから、守ったのか?

それなら、面白いな

だいたい、高校生にもなって、まだ、ヒーローごっこしてんのかよ。 wwww」

 坂倉 一樹(さかくら いっき)は、私の幼馴染みで、保育園からの付き合いだ。

一樹は、私をからかうのが好きなのか、昔からよくからかわれていた。

「もし、ヒーローごっこしてるとして、それがお前に関係あんのかよ。」

「だってww、その事聞いた一部のやつは、緋色のこと"怪物"って、呼んでるんだぜww」

私が、怪物?

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