第2話 母の遺伝

「ひーろー、ありがとー。😭」

気付くと、阿嘉願が私の足にしがみついていて、さっきまでいた、おじさんがいなくなっていた。

「あ、阿嘉願、今、何があったの?」

「えっ?何って、緋色があのおじさんを倒したんだよ?」

 

 えっ?わ、私が?そんなことできるわけないじゃん。

これでも、私、冷静な方だし、そんなことするわけないじゃん。

そのとき、母がヒーローだったことを思い出した。

(まさか、母さんの能力が私にも?ってことは、母さんは、ほんとのヒーロー?)


「緋色?どうかしたの?」

「あっいや、なんでもない。

阿嘉願が助かってよかったよ。」

「うん、ホントにありがとね。また明日。」

阿嘉願は、そういうと、走って、帰っていった。

(母さんに早く、この事について、話してもらわないと。)



~家~

「母さん、ちょっと話があるんだけど。」

「なぁに?緋色。」

「あのさあ、母さんって、本当にヒーローなの?」

「ええ、そうよ。

その質問されるときは、いつもそう言っているでしょ?」

ここまでは、予想通りだ。

問題は、次

「母さん、もし、私が母さんと一緒で、変な能力を持ってるって言ったら?」

「能力を持ってるとしたら、能力を閉じ込めるか、私みたいにヒーロー活動をしてもらうよ。

でも、それがどうしたの?」

「実はね、私にも、目覚めたんだ、能力が。」

「,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,」

母さんは、何か考えながら、ボケー(゜ρ゜)っとしていた。

「本当に?」

「うん。」

「本気で?」

「本気で」

「冗談抜きで?」

「うん」

「,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,」

母さんが、またフリーズした。

「やったーーーーーーーーーーーーー!

ヒーローがまた増えたーーーーーーー!」

えっ?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る