✿入浴

ササッと食べ終わらせて一皿一皿丁寧に洗って乾燥機に入れて自室に戻る。着ていた制服を脱ごうとしたとき紫雨さんから貰った鈴をポケットから出して一振りだけ鳴らした。

「いつ見ても綺麗な鈴だな…本当に貰っても良かったのだろうか?」

俺はベッド脇にある低い棚の上に割れないように慎重に置いた。

「うん、これで良しと」

クローゼットからシャツとパンツを取り出して一階に降りて脱衣場で来ていた服を全て脱いでカゴに入れて風呂に入る。

おっと…入浴剤を入れないと。

脱衣場にある背の高い棚からお気に入りの薔薇の香りがする粉状の入浴剤を取り出し湯船に入れた。

「やっぱり花の香りっていい匂いだな」

軽く体を洗って湯船に浸かった。

ふぅ~今日は大変だったな霊に追いかけ回されて紫雨さんの居る社に行って紫雨さん日本刀持ってたし

まぁ…お陰で助かったんだけど、キスされたし複雑な心境だ。まぁ…でも、俺が記憶を思い出せないことにあんなに悲しそうな顔をするんだから悪い人ではないか…。きっとあのキスもなにかの理由があってしなければいけなかったんだろう。

さてと…体と髪を洗って歯を磨いて部屋に戻るかな。俺は湯船からザバァと立ち上がりシャワーの前に立ち体から洗うことにした。

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