寂れた町の寂れた食堂でお食事を

すべての情報を握られ、管理される社会。
労働の多くは機械によってなされる世界。

そんな世界の〝不適合者〟が行き着く町。
誰もいない巨大な廃墟。
唯一軒の大衆食堂を除いては。

描かれる世界観に魅力を感じました。
鉄さびた、黄土色に染まった、建物が立ち並ぶ、
巨大な都市の躯の中に秘密が眠ると言う感じ。

そんな町の大衆食堂のカウンターの奥、
黙々と料理を作る一人の男の話し。
誰もいず、客もめったに来ないそこで、
一体何を食べられますやら……。