ポテトマト

  

——鏡の中にはね、素敵な誰かがいるの。

そう語った女の子は、とうの昔に消えた。

心底楽しそうに、私に笑いかけながら。

彼女が旅立ったのは、子どもの時の事だった。

——あなたも、いつの日かおいで。

まるで、彼女は妖精みたいに……。

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