第2話 適合者

漆黒の銀翼を結成した俺たち、だが最初はほんとにたったの3人だった、テロ組織と土煙と硝煙たちこめるビルで戦うなかで俺は自然と自らが人間を超えたことを自覚し実感した、それは銃を何発か身体にくらっても血が出ずにそのかわりに俺の身体からは火花が飛び散った、もはや八咫烏の能力を使わずにでもどうにかなる、俺も言葉で身体を金属などに変える能力を頻繁に使ってはいたがそれでもその能力を使わない際は血が飛び散っていた、俺は八咫烏の能力で黒い羽となり瞬間移動、瞬く間にテロ組織の男の1人の前に立ち俺は「メタル」と呟きナイフを持った手を金属化しテロ組織の男の1人にアッパーカットを叩き込んだ、そのテロ組織の男の1人は空高く吹っ飛び机を壊して気絶した、そう、あくまでも今回の作戦はテロ組織の捕縛と拘束が目的だ、銃のリロードを済まして八咫烏の能力で瞬く間に黒い羽となりながらナイフを持つ手を金属化したままでテロ組織の男たちの手や足に銃で俺は撃ち抜き攻撃できないようにした、返り血が俺の身体に飛び散る、金属化したナイフを持つ手でテロ組織の男たちを次々と気絶させながらそして俺の今日の任務は終わらせて部隊長のもとにむかった、返り血がついた身体と制服はちゃんと洗った、俺はもう人間を超えていることを手の震えで実感していた、そしてこの力はあまりにも強大すぎるそしてこの能力は人間が扱うには非常に難儀する代物だ、そのことは間違いない、作戦室の自動ドアを開け部隊長に俺は敬礼した、部隊長に俺は「漆黒の銀翼、隊長!鴉黒斗!任務完了させ無事帰還しました!」と部隊長はどこかホッとしたかのように笑うと「どうだ?自らの部隊での初仕事は?」と俺に問いかけた俺は「まだまだですよ。自分の能力すらうまく使いこなせてません」と部隊長は「お前たちは俺たちの部隊のなかで選ばれた適合者だからな」と漆黒の銀翼のプライベートルームの自動ドアを開け入ると霊羽は俺に「お疲れさん」と言った、霊羽の私服は肩出しの服とミニスカートと赤色のニーハイソックスでそしてどこか色っぽい、俺は霊羽に「ただいま」と言った、漆黒の銀翼のプライベートルームには俺に能力の移植手術をし契約した神であり妖怪である八咫烏が腰かけていたどうやら俺たちに大事な話があるらしい、八咫烏は俺たちこう告げた「今のお前たちはもう人間を超えている人智を超えた存在だ、もうさっきの戦いで実感はしてるだろう?俺たち妖怪に非常にちかい存在になってきていることを」と確かにさっきの戦いでも銃を何発かくらっても身体から血ではなく火花が飛び散っていたことを考えるともう俺たちは人知を超えていたのだろう、そしてさっきの戦いでテロ組織の男が俺に言った言葉は「化け物」だ、もう俺たちは人間をとっくに超えていたのだろう、八咫烏は続けざまに「おまけにおまえたちは俺たちの能力と非常に適合率が高い、適合者だ、最初は3人だけの部隊だがそのうち部隊に所属する仲間も増えていくだろう、適合者はすぐには見つからないかな」と霊羽は八咫烏に「その適合者ってのはどうやって見つけるの?話を聞いた限り適正も含まれてそうなんだけど?」と八咫烏は「あんたの言う通りだな、お前たちは最も俺たち妖怪との能力との適合率が非常に高い適正適合者だ。」と適正適合者、つまりは妖怪の能力と非常に高い適合率をもつ人間のことだ、それが俺たちということだろう、にしてもこの能力で変身を遂げた際には俺たちがどこまで強くなるのかすら今のままでは俺たちですらまったく検討がつかない、錬金術師である霊羽の妹、雷羽は今は錬金術師の教会に赴いている、理由は光の魔道書の力を試すためだ、光の魔道師から受け継いだ雷羽としても曲がりなりにも錬金術師としても誇りがある、錬金術を使うには等価交換が必要不可欠だ、そしてそのことを誰よりも一番理解しているのは錬金術師である雷羽本人なのだから八咫烏は俺に「おまえと霊羽は世界を紡ぐ存在だ、その力はとてつもないはずだ」と俺と霊羽は彼、八咫烏と鬼の一族であり童子である酒呑童子の能力を移植手術をした俺と霊羽の2人は世界を紡ぐ存在となっているらしい、そしてそのことをどうやら八咫烏、彼はそのことを伝えにきたらしい、霊羽は「世界を紡ぐ存在ね〜もしそうだとしたら私と黒斗の身体の変化はもうあなた達から能力の移植手術をした時点で起きていたのね」と言った、霊羽の言葉からは確かな重さを感じた、これからは人だけではなく妖怪ともいずれは戦うことになるのは誰の目に明白でそしてそのことははっきりしていた。

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