#3




before




「や、やあやあ……ガンマ君……な、なんだい?ボクに何の用だい?ぼ、ボクはキミに特に用は無いし、キミだってボクに用なんかないだろ?ボクはこう見えて中々に忙しいんだ。正直キミに構ってる暇などないから、話しかけないで貰いたしいし、出来れば近寄らないでもらってもいいかな?だいたいキミのような奴と一緒に居るだけでボクの評判が下がるじゃないか。やはりボクのような実力者と付き合うのはそれ相応の人物が妥当だとは思わないかい?その点で言えばキミには落第点を上げざるえない。た、確かに多少は出来る事はわかっているが、それがまたボクに見合う程のものかと言えば怪しいところだ。なんにしてもボクは他人に足を引っ張られたくはないし、他人の介護なんて真っ平御免だよ。そんな事ならやはり1人で居た方がマシだね。まぁ、ボクほどの実力者であれば1人で大概の事は出来てしまうし、人の助けなどこれっぽっちも必要としていない。実際のところキミと行動してボクになんのメリットがあるって言うんだい?何もだいだろ?それが理解出来たのなら金輪際ボクには関わらないで貰ってもいいかい?キミの相手をするのはまさに時間の無駄だからね。さよな――え?一緒にメシでも行かないかって?キミはボクの話を聞いていたのかい?だから――奢り?お詫びも兼ねて?好きな物を好きなだけ食べていいって?ふ、ふーん……ま、まぁキミがどうしてもって懇願するのなら奢らせてあげないことも――ちょ!ちょっと!?急に担ぎあげないで!あっ!おーーろーーしーーてーー!」




after




「わぁ……!これ凄く美味しいねっ!こんなところにこんな美味しい料理を出す穴場があったなんて知らなかったよ!あっ……キミのそれも美味しそう……え?食べていいの?変わりにボクのを少し食べたいのかい?しょ、しょうがないなぁ。そんなにお願いされたら断れないじゃないか!ほら、交換しよう!え、あ、ちょっ!それは流石に恥ずかしいよ……あ、あーん……ぱくっ……う、うん……美味しいね……ボク、こうして誰かと一緒にご飯食べるの初めてでね……その、なんていうか……そんなに悪くもないね……えへへ……デザートもいいの?食べるよ!どれにしようかなぁ!」



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