霧の国の行く末は

霧の国の流転を描いた伝奇物語。

主に霧の国の君主である玄と、彼の幼馴染であり側近でもある華仙の立場から描かれる。
国を守ろうとする玄、玄を守りたい華仙の、どこか微笑ましいやり取りにも注目してほしい。

簡素な文体でするすると読めてしまう。
さらに作中時間の経過の早さや展開も相まって、諸行無常といった空気を感じる作品になっている。