彼岸花の夢

路傍塵

登場人物

柊玉響(ひいらぎたまゆら)

29歳独身。会社員として職場と自宅を往復する生活を送っていたが、趣味を謳歌していたので特にその生活に不満はない。

兄弟に刹那がいるが、刹那がいるなら玉響(たまゆら・・・刹那とほぼ同じ意味)でなくてもいいじゃないと憤慨している。せめて久遠とか、未来とかあるじゃない!!

お察しの人もおありだろうが、子供の頃のあだ名はタマゆらゆら、たんたんたぬき、タヌキ等タマ関連(言うやつはことどこく噛みついたためタマガミガミと言うやつもあったとかないとか)

 多聞

柊の隣室の住人で、神経質でヒステリックな面がある。何でもうるさいと言うが、特に女性と子供の話し声が苦手で、アパートの近辺で聞こえたものならば「うるさい」と怒鳴るため、「うるさいおじさん」(うるさいってうるさいおじさん)と評判。柊とはまれに行き合った時に挨拶を交わす程度。独身男性の集まりであるアパートにおいては、仲が険悪な人はいない。


 永野巌

 柊の住むアパートに捜査しに来た中年の刑事。春田と比べれば背が低く見えるが、170センチある。ガッチリしているため手足が短く見える。ビールっ腹に見えるけど、力士が筋肉質だけど腹が出ているように見えるようなもの。声は成人男性の中でも特に低く、気を付けなければ恫喝しているようにも聞こえるため苦労している模様。

 甘いものと猫、可愛いものが好きだが、声が低いため猫が怖がることが目下の悩み。甘いものを買おうとするも、人の目が気になって買えない繊細さも併せ持つ

 春田有人

 永野と組んでアパートに捜査に来た刑事。永野より大分若い二、三十代ってところ。ひょろながで190センチはあるが、体重が軽すぎて医者に毎年の健康診断で「健康だけどもっと食い肥えろ」と口酸っぱく言われているが、いくら食べても太れない痩せの大食い。今の体重が一番健康だという。

 堅物そうな永野に対して、へらへらと軽薄そうに見える。実際いつものらりくらりとつかみどころのない人柄で、一部から「くせ者」と囁かれている。どんな人物かは永野がよーく知っている。(興味のないことは何も考えていないだけ)

 一度興味が湧けば多角的な視点でものを考えられる切れ者であるため、そこを永野は頼りにしている。

 甘いものが苦手だが、甘いものが好きそうに見えるためよく差し入れられる。ブラックコーヒーや辛いものが好きで甘いものの差し入れは永野に横流しし、永野に差し入れられるブラックコーヒーや辛いものは春田に横流ししてもらっている。どちらも無駄にならず、くれた人に感想を伝えているから問題なし。

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