★ランキングの壁


みなさんは小説家になろうからの書籍化というとどういうイメージを持たれますか?

書籍化されるためには、まずランキングの上位に入らないといけませんよね。

ではそのランキングに入るためには、どういった方法があるのでしょうか。


匿名掲示板などネットの意見を見ていると、中には不正や相互評価、そういったものがないとランキングには上がれないと言う人もいるかもしれません。

そうでなかったとしても、元々の知名度や、熱心な宣伝活動がなければいけない、という風に考えるかもしれませんね。


本当に既存のファンがいないまったくの素人が、ランキングにのることなど可能なのでしょうか。

ランキングを見ていると、すでに書籍化されている方や、すでに多くのファンを得ている作者さんばかりのような気がするかもしれません。

実際自分も、最初は不可能だと思いました。

どうせ今からなろうに投稿しても、初心者が書籍化までこぎつけるのは不可能だ。

そう思っていたのです。


実際に私が最初に投稿した作品はブクマ数もゼロでした。

一か月かけて5万字ほどで完結させましたが、ろくに読まれもしませんでした。

そのときはあまりのハードルの高さに絶望を感じてしまいました。

「やっぱり書籍化なんて無理、ランキングなんて夢のまた夢だ」そう思って落ち込みました。

ランキング上位の作品を読んで、自分の作品と比べて、その差にうちひしがれもしました。


ですがやっぱり悔しい思いも強く、どうしてもあきらめることができませんでした。

そこで私はもう一度なろうに挑戦しました。

最初の作品はSFチックな硬い作風でしたが、今度は自分なりになろう系に寄せたつもりで書きました。

ですが結果はブクマ20にも満たないという残念な結果でした。


せっかく一月かけて5万字ほど書いたのに、これでは書籍化なんて万が一にもありません。

自分的には軽い作風にして、タイトルにも追放などのワードを盛り込んで、ハーレムものにしたはずなのにどうして!? と思いました。

このときにはすでにあきらめかけていて、もうこのまま趣味でのんびり続けるのもいいかななんて思っていました。

読まれなくても楽しいからいいやと、そう思い始めていたのです。


ですがそれは後から思うと本心ではありませんでした。

本当はもっと自分はやれるはずだ、もっと認められたいと思っていたのです。

あまりの悔しさに、今度はもっと本気で取り組もうと、意識を変えることにしました。

今度は行き当たりばったりの連載ではなく、ちゃんと10万字を書き溜めようと思ったのです。


これまではその場のノリで書いてしまっていて、どうしても10万字を書ききることができませんでした。

やはり評価されるにはある程度の文字数がないといけないのではないかと、仮説を立てました。

今度こそは自分でもなにかをつかみかけていて、手ごたえを感じていました。

ですがまた5万字ほどで手が止まってしまいました。


このまま書いて、本当に読まれるのか?

またダメなのではないか?

と不安に襲われてしまったのです。

たしかに前作までよりはよくなっているけど、なにかが違うと感じていました。


そんな私は執筆から逃げるようにして、ネットの海をさまよいました。

執筆のかたわら、私はネットで様々な創作情報を集めていました。

暇さえあれば創作論を検索し、それをどんどん吸収していました。

ですがほとんどは気休めのような創作論で、実践向きではないような抽象的なことしか書いていなかったりします。


どうすれば小説家になろうで読まれることができるのか。

なにか自分の知らない必殺技のようなものがあるのではないか。

そう思って毎日知らない情報を探し回りました。

実際にこのときの自分はまだ作法や戦略をなにも知りませんでした。

そんなときに出会ったのがYouTubeのとある動画でした。

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