第6話新しい転生先

土屋芳照は大魔王室にいた。

「どうだったかね?トウモロコシは」

大魔王は緊張感のない質問をした。

「毛深い男に食われて、往生ぶっこきました」

「まあまあ、今回はトウモロコシだったから、次は動物にでも転生すれば少しは楽かもしれないがそうは簡単にはいかない」

大魔王は、タバコをふかしながら話している。


チロリロリン、チロリロリン


「おっと、時間だ!土屋先生、ダーツの時間だ。投げてくれ」


土屋は高速回転する的に向かって、ダーツを投げた。

「いけ、ダーツの旅」


パスッ!


「なんだなんだ~、アボカド!」

「大魔王様、アボカドなんて誰が食べるんですか?」

「バカ者、アボカドは若いおなごに人気じゃて」

「ほほう」

「さっ、土屋先生、アボカド楽しんできて」


土屋は気付くと、スーパーの野菜コーナーに陳列されていた。


「やい、先生!」

「あっ、赤ら顔君」

「先生は今度は、アボカドかい。おれはスイカだぜ」

「良かったじゃねえか」

「この季節だ。きっとスイカ割りで、頭部をバットで殴られるんだ!」

「そうとは限らん」


2人は買い求める客をじっと待っていた。



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