召喚者様とデストピア。

 主人公が自分の先祖が従者だった事を知る処から始まる、そして情報封殺された世界で禁書とされた本を探しながら、転生者様や召喚者様の事を知る事になる。


 大昔に召喚者様が来ていた時代も有ったけれど、この100年は召喚者様も転生者様も来なかった。

 でもそれは嘘で、本当は転生者様は来て居た、高い塔の上でずっと知識を絞り出させられ続けていたと知り、誰かの犠牲の上に成り立つ世界だったのだと絶望して、引き籠る。


 そうして鬱々とした日々を送る中で、ある日夢を見る。

 長い黒髪の女性と楽しく過ごす夢、顔には白い線がぐちゃぐちゃに描かれて見えなくなっているけれど、今の召喚者様にそっくりで。

 主人公にとっては見た事も無い場所だけれど、アジアの綺麗な田園風景や、温泉郷に映画館を巡る中で、彼女の居る場所や転生者様に繋がるヒントを見付ける事に。


 一念発起し、今まで禁書を巡る中で出会った人々と共に、次々と転生者様を開放していき。

 そして、夢で見ていた憧れの召喚者様と出会う。


 けれど召喚者様は何度も子供を産まされ、体が限界になると脳味噌だけにさせられていて。


 それでも愛しているからと、主人公はその脳が入ったビンを抱え、ブリザードの雪原へと消えていった。

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