箱入り娘、嫁に行く

小川真弓

第1話 きっかけ

ここにわたしのことを書こう。

これからのこと、いままでのことを記していこう。

そう決めたのは先日お付き合いしている彼にプロポーズをしてもらいほんの少し現実味を帯び、

夢と希望を抱えた夜だった。



まず、私は28才を迎えた箱入り娘だ。

両親からは絶え間ない愛を与えられてきた。



昨年嫁に行った姉がひとり。

多いとは言えないが信頼できる友達もいる。

恋だってしてきた。



周りには子どもを育てる友達も居て、

もちろん結婚していない友達もいる。


それが普通で、みんなで集まるとどちらの人生にも優越なんて感じない。


そんな時代を生きているのだ。


私たちはそんな時代をただただ自分の思うままに生きていたいのだ。


だけど、大正昭和と今を生きる別時代の人の中にはいつも口うるさく将来への圧力を与えてくる人もいる(もちろん平成にもいるのだけれど)



悩みなんてなさそうだと何度も言われてきた私の人生を振り返りながら進んで行こう


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