第4話

始祖の本を呼んで分かったこと


1.魔法スキル。強いスライムをテイムしたら魔法が必要になる。


2.剣術や槍術と言った戦闘方法。


3.魔法スキルが高い者ほど強いモンスターをテイム出来る。この順番で行くとまずは魔法スキルだろう。


ギルドの受付嬢のサンリューチュさんに魔法の得意な人がいるか聞きに行くが、酒場にはいなくギルドの受付にいた。


「サンリューチュさん少しお話良いですか?」


「何でしょう?私はまだ嫁入り前の体です。私の何をお聞きになりたいのでしょうか?」


何だろう?この人は僕に何を求めて要るんだろう?

「いや、僕は別にそんな事を聞きたいわけでないのですが」


ジロ、サンリューチュさんに睨まれた。


「そんなこと? まあ良いでしょうギルドに受付を希望されますか?」

何故か。ツンとした態度になる。この人は冒険者に何を求めているのだろう?


「ギルドの受付はいらないです。それよりこの辺りで魔法の得意な方はいらっしゃいますか? 出来れば魔法の特訓をしたいのですが?」


「ん~、いなくは無いですが。1度ギルドカードを拝見出来ますか?」

凄く難しい顔をしている。


少し躊躇したがカードを見せる事にした。


カードを見たサンリューチュさんが考えごとをして

「魔力量が多いですが魔法のスキルが低いですね、私のかってな話しと思って聞いて頂きたいのですが。辺境都市に行かれるのがよろしいかと思います、辺境都市は魔法使いの学校もあります、そこで学ばれるのが一番だと思います。唯、冒険者が辺境都市に入るためには冒険者ランクが最低でもDクラスは必要となります。Dランク以下では都市に入れません。良ければ本日お持ち頂いたモンスターの討伐依頼かがあります。ランクは1つづしか上がりませんがFからEにランク変更が可能です。変更しませんか?」


「わかりました。サンリューチュさんがおっしゃるならそうします」

何故かがサンリューチュさん嬉しそうにしている。


「では今手続きをします。ランクが変わると受けれる依頼も変わりますが無理に依頼は受けないで下さい。自分のレベルにあった依頼でお願いしますね」


新しいカードが来た。見た目は同じだ。だが今日からEランク冒険者だ。唯、Dランクに上がるためには2人のギルドマスターの承認が必要になる。


まあ、先の事を考えても仕方がない。先ずは自分の能力を高め。レベルの高いスライムをゲットするすることが先だ。


「サンリューチュさん、1つ聞いても良いですか?ギルドカードは本人以外にギルドで見たり出来ますか?」

サンリューチュさんが手続きをしながら教えてくれる。

「原則、本人だけですが本人との関係性を証明出来るご家族は見ることが可能です。ただ制限をもうける事で見せなくする事も可能です」

「見せなくするらしく方法を教えてもらえますか?」


「先ずは完全にストップする方法があります。これは2度と内容を見れないようにする方法です。ですが、これは犯罪者に行う方法で、お勧めしません。

次は氏名のみ見れるようにする方法です。この方法は本人がギルドで、直接手続きを行う時はギルド職員は閲覧が可能です」


「ちなみに、ギルド職員から他人に情報が漏れた事は1度も無いですか?」


サンリューチュさんが不機嫌な顔になった。

「何か事情が有るようですが、心配は不要です。それこそ我々ギルドの信用に関わります。誓って言いますがそう言う事はありません。そもそも冒険者を目指す方は、わけありな方が多いですから。いちいち漏らしていたらきりがありません」


「それより見せなくするように、あわせて手続きをしますか?」


「ハイ、お願いします」


サンリューチュさんが寂しそうにこっちを見る。

「リオンさん、これは私のかってな言葉だと思って聞いてください。リオンさんがなにをされて首都をでたかは知りません。

でもこれからは、この村の中では自由にしてもらえばと思います。ここは首都と一線をかす村です。だからこそみんな自分の力で生きています。

確かに無理な事も沢山あります。でも、だからこそ自分らしく生きる事が出来ます。

だから! ゆっくりして下さい。あせることはありません。人の凄さはレベルやスキルではわからないと私は思っています」


サンリューチュさんがオドオドしながらこっちを見てる。サンリューチュさんの優しさが伝わるね。


「サンリューチュさん、ありがとうございます。今の僕には最高の言葉です」


何か応援されている感じがして嬉しくなる。ついでだから何か依頼を受けよう。


バウド猪の捕獲があった。


「サンリューチュさん、この依頼何ですが、生け捕りですか?」


「バウド猪ですか? 、いえ。討伐で問題有りません。ついでなんでが、ランドウルフの討伐が出ています。もし、いたらあわせて討伐してもらえますか?どちらもギルドで買い取り可能です。この宿の食料となるので個人的な依頼になりますが」


「わかりました。サンリューチュさんの依頼も覚えておきます」


森に入り先ずは剣術の練習。これは僕が子供ころから欠かしたことの無い練習だ。普段広い場所で行うがこの森の中では木々が邪魔になり上手くいかない。

コンパクトに足元に注意して、そう言い聞かせながら2時間の練習を終える。


その後バウド猪を探す。少しスキルも上がったし何とかなると思うけど。だいぶ森の深くに来た。これからは油断出来ない。


カサッ!! 何か要る。


まさかの角ネズミだ。不味いな、少なくても30匹はいる。全て倒せるかな。

角ネズミは1匹だとFランクのモンスターだけど集団になるとDランク相当になる。それだけ集団攻撃が強いモンスターだ。


2匹の角ネズミがつっ込んでくる。難なくかわし、2匹を切り捨てる。魔法も使い距離をとって戦う事にした。


突っ込んで来る角ネズミに数十個のアイスロックを飛ばす。適当に飛ばしたがまとまっていたためある程度の数は倒した。


残りは1ヵ所にまとめられないかと? そう思い考えた。そして閃いたのが落とし穴を作れないか!と言う事だ。


ホールソイルを唱える。大きな穴が出来て角ネズミを全て落とす事に成功した。後はもぐら叩きの要領でどんどん倒す。土属性の魔法にこんな使い方か有ると思わなかった。意外と楽かも。


ここでは角ネズミを30匹捕まえる。食べれる素材では無いため、角だけを取り穴の中に埋める。角はマジックバックにしまう。その日1日探してもバウド猪とは会わなかった。


ギルドに戻り角ネズミの角を卸す。1本20リルで買い取りしてくれる。600リルがもらえた。バウド猪の期限を聞くと、通年出ている依頼の為、期限が無いらしい。

こんなのんびりした依頼があって良いのだろうか?ゆっくりレベルをあげれるし。最高。


宿に戻り始祖の本を開く。最近の日課になっている。いくつもランダムに読んでいる為か、時々同じような話しが出てくる。


そんな中に始祖がテイムしたスライムの名前がのっていた。

最初が火のスライム名前 ヒット、火山地帯で発見。


水のスライム名前 スイム、水害の地域で発見


シルバースライム 名前プラナ、鉱山後のダンジョンで発見。


ゴールドスライム 名前レットはダンジョンの99階層、ダンジョン主にして。最高の秘宝と言われるスライムらしい。


絵が書かれていたが流石に書籍が古くわからない状態だ。でもここに出てくるスライムはテイムしてみたい。


伝説だと思っていたシルバーやゴールドの金属スライム。見てみたい。

テイマーの野望ではなく、完全に個人の興味だけど。火のスライムは暖かいのかな。水のスライムって、どんなの?


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少しですが順位も上がりました。

有り難うございます。

これからも頑張ります。呼んで頂いて良ければフォローしていただいたり、★を付けて頂いたりすると嬉しいです。

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