ドン引きされても挫けなくてよ!!

ドン引きされても挫けなくてよ!!


前略

アメリカのドラマにハマっていたお母様

イケオジの香りは甘かったです。


★異世界にトリップしましたが、何の能力も無くて生きるだけで精一杯です!★


昨日の夜は課長とお話ししてからの勉強会だったので寝るのが遅くなってしまった。


仕事はお昼前の11時から始まり20時終わりだ。

休憩1時間でご飯も昼と夜にいただける高待遇だ。


残業なしでこの世界自体が仕事の終わり時間が早い。

20時で仕事終わりだとしても、この世界だと遅い方らしい。


なんてホワイト世界…


今日は仕事始まりの前に城の図書館に行って本を借りる予定だ。

文字を勉強中なので、簡単な本を借りて書き写し練習をする事になった。


ルゼルたんとの勉強会は分かりやすく、癒しだ。

もふもふ猫たんが私のために時間をくれている。


猫たんは癒しであり神なのだ。

間違いない。


ルゼルたんは私の肩に乗って一緒に図書館へ向かっている。


肩に乗られると重いし頭の場所に困るが、それは些細な問題なのである。


知ってます?

猫たんが肩に乗るのは、一緒にいたいや独占欲の意味があるんですよ?


ルゼルたんに、そんなに一緒にいたいんだね!って言ってしまった。

心の声が漏れてしまったのだ。


「ふざけないでくださいます?

あなたの歩行速度にあわせるのが大変なだけですのよ?


後は見晴らしがいいくらいしか理由は無くてよ。」


ルゼルたんはツンデレ猫たん。

これは試験に出るかも。

必ず覚えとこ!!


図書館に行くと、めちゃくちゃ広くて趣のある場所だった。

アイルランドのトリニティ・カレッジ図書館の雰囲気だ。

まあ、実際に行った事ないがな!

写真で見ただけだ!


個人的には、東京の東洋文庫や神奈川のシリウスって図書館は好きだった。

画像でいいから見て!って友人におすすめして引かれました。



まあ、簡単に言えば図書館の雰囲気にテンションぶち上がりです。

猫たんと図書館は生き返る気がするよね。


文字が読めないので、司書さんにお願いして何冊か絵本を借りることにした。


部屋に戻る道のり、私が借りた本を見てルゼルたんは機嫌が良さそうに話しかけてきた。


「あの人間、いい本を選びましたわね。」


「あの人間って司書さんのこと?」


「そうですわ。

この絵本は、この世界に住む種族が題材になっていますのよ。」


「へー。

じゃあ、これ読めばルゼルたんのことも分かる?」


「先生と呼びなさい。

その辺りも教えて差し上げますわ。


ルゼルたん呼びしたらお仕置きですわよ。」


「え、ご褒美ですね。」


ルゼルたんと会話していたのに、ルゼルたんは黙ってしまった。


どうしたんだろ?

と、ルゼルたんを見るとドン引きって顔をしていた。


「きもちわるっ」


お嬢様口調ぬけてましてよ!!!

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