2.善と悪、偽善と偽悪

この世には本当の善人なんてものは存在しない。

みんな皮を剥いだら善がボロボロ剥がれ落ちる。

所詮、全員偽善者なのだ。


逆の場合もある。

ある程度善人のものが、悪になりきる。

でも、所詮何も出来ない。

人を殺せと言ったら怯えて逃げ出す。そんな人間ばかりだ。


裏の世界にはそんな人間がゴロゴロいる。

そして、ポートマフィアに見つかった瞬間「死ぬ」

僕は、そんな人間を沢山見てきた。

そんな人間を僕は最年少幹部として、殺してきた。

正直殺すにも値しない人間だった。

少し拷問しただけで殺してくれと泣いて縋るような

その程度の人間。


そして、完全なる悪というものはこの世に存在する。

悪には果てがない。

僕のような悪の側に生まれた人間は特に。

世界には善の側と悪の側がある。

善は悪を嫌悪する。

しかし、悪は善を嫌悪しない。

何故かって、簡単な話だ。

僕たちに害がないからだよ。

でも、ごく稀に戦いを仕掛けてくる人間がいる。

そのような人間は即刻切り刻む。

人間の死の美しさは人によって違うんだ。

「1番美しい死はなんだろう。」


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