第7話 禅の呼吸法

仙人的修行な表現で度々用もちいられる座禅。

宗派によって根本思想が違うのは当然の事として、身体面での要点だけを解説しておきたい。


姿勢は欝血うっけつを防ぐ楽な姿勢であれば何でも良い。


初心者の場合、

頭が低い位置にならないほうが良い。

場所は可能な限り静かであるほうが良い。


防音室などで静かにしていると一番大きく聞こえるのは心臓の鼓動と内耳の血流音である。

血流音とは貝殻に耳を当てたり、飲酒による酩酊状態の時に聞こえるザーとかボーという感じの雑音の事だ。

ずはこの音を可能な限り小さくするが求められる。

可能な限り閉息、を繰り返していると脈拍数も鼓動音も半分ほどに下がる。


玉葱を食べたり訓練によってスポーツ心臓になるなどすると音はさらに小さくなる。

これだけで色々な音が聞こえるようになる。


蟻の足音とは足先が地面に着く音ではなく、節が軋む音のほうが大きく感じたし

月見草の花の咲く音などが聞きとり易いと思った。

逆に、蝉の単声はどう耳を澄ませても途切れて聞こえる。


この先どこまでやるのかは個々の自由課題である。

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