王道・鉄板の現代伝奇

 既に他の方もレビューされていますが、「日常と薄皮一枚を隔てて存在している非日常」「異能バトルと管理機関」「普通と見せかけてワケアリな主人公」など、ゼロ年代現代伝奇の王道を往くひと作に仕上がっています。
 異世界ものに代表されるようなRPG風ファンタジーの多い昨今、触れたことのない方には逆に真新しく映るのではないでしょうか。

 ただ現状はそういった往年の名作の本歌取りの範疇に収まっており、この作品特有の独自性はまだ鳴りを潜めている状態です。今後、個性が存分に発揮されるのを楽しみに展開を期待したいです。

その他のおすすめレビュー

羅田 灯油さんの他のおすすめレビュー78