「人称変更」を上手く使った「傑作」ホラー

 これは、人称を上手く使って読み手の恐怖を増幅させるという手法の珍しいホラーになります。人称変更はタブーだとか言っちゃう人は「頭」が固い。昔、「古畑任三郎」というドラマは、犯人視点からスタートして、警部の視点に変更して見せたでしょ?「人称の固定」は「物語」を「わかりやすく」するテクニックの1つであって「絶対」的なものではないんですよ。

 てことで、この物語は「現代日本」を舞台とした、とある「特殊能力」を持つ主人公が、とある「相棒」と「怪異」と向き合う物語なんですが、この構成を「人称変更」を使って、うまく描いてるんですよ。ほんと、最初、これ読んだ時、前述の「古畑任三郎」を私は思い出しましたって、いったらネタバレになっちゃうかな?

 ということで、「人称変更」をうまく取り入れた「傑作ホラー」。よかったら読んでみませんか?

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