4-2
ソックスの話を聞いて安心した僕は、フリフリと
「マメ!」
と、僕の名を笑顔で呼んでコマリが駆け寄って来た。
その背後には、尻尾をパタパタと降ったタマジロー先輩に、デレデレ顔のミケランジェロさんがコマリの姿に
――そうなのにゃ。
あれからコマリは、はてな新聞堂へと毎日来ているのだ。
今や、アシスタント扱い。
持っている丸トレイには、ミケランジェロさん用のブラックコーヒーと、タマジロー先輩用のブレンドダイエット茶が乗っている。
コマリが来る様になってから、はてな新聞堂の
みんなの机には絵の具で色とりどりに
そして、窓を見やれば可愛くて
お姫様だと言っていたけれど、なんでも出来るコマリ。「
――ただ、はてな語を喋るのだけは、凄く苦手にゃ。
僕が机に座ると、コマリは僕の大好きな
「マメ、オシゴト、ガンバテ!」
はてな新聞堂のお外でバタバタとオス猫が倒れる音がした。
うーん。
このままだと、はてな島のオス猫がコマリによって
(ΦωΦ)!
さて。
本日のお仕事は、来たるキャットタワー創立222周年記念祭のお知らせにゃ!
僕は記念祭で
「ミケランジェロさん、記念祭のお知らせを聞きに出かけて来まーす」
僕はメモ帳やペンなど、必要な道具を
すると今やって来たキュウ☆ニクニクさんにルイボスティーを出していたコマリが、僕に再び
「イクヨ! イッショ、イクヨ!」
「にゃ……」
最近のコマリは、僕の仕事について来たがる。そうなると、いろいろと面倒で……。すると、ミケランジェロさんがオホンと
「コマリちゃん、今日は僕と一緒に商店街の取材に行かないかい?」
更に、応接室に居たタマジロー先輩が頭をひょっこりと出して、
「コマリちゃん! おいらと一緒に、
しかし、コマリは首を振り、僕の腕を掴み、
「マメ、イクヨ!」
「にゃっ……!」
そうなのだ。
コマリは僕にすごく
腕を掴まれた僕を、ギリギリと歯を食いしばり、悔しそうなミケランジェロさんと、タマジロー先輩。
ニクニクさんには「マメ、お前に【
……うーん。
はてな新聞堂は綺麗になったけれど、三匹の関係には、ヒビが入って来たにゃあ……。
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