第9話面接

あれは、僕が精神障がい者に成り立ての頃だ。

半年前に、腰椎すべり症で手術して、腰から胸にかけてコルセットをしていた時期。

どうしても、働きたくて福祉作業所の面接に行った。

仕事内容は、PCを使った入力作業。

出来る仕事でホッとした。

いざ、面接に入る。

履歴書を一目見ただけで、面接官はこう言った。

「あなたは、何しにきたの?精神も身体も悪いのに、うちの作業所になんの利益があると思っているの?残念ですが、あなたをここで使う気持ちはありません」


僕は帰り道、肩を落としたがいつか、この施設に筆誅を喰らわせてやりたい!と思ったもんだった。

一般に行く、訓練の為の作業所でも僕は通用しないのかと思うと、悔しくて悔しくて夜眠れなかった。

今、現在、福祉作業所は生産性のない障がい者は雇わないそうだ。

もし、それが本当なら福祉施設は国からの助成金狙いの場に過ぎない。

だって、ラーメン屋が福祉作業所を経営している。

あの面接官のババア、絶対に許さん!

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