【初心者必読】知らなきゃいけない「小説のルール」

 私は、執筆歴一年の初心者です。
 普段から小説を読んでいたわけでもないのに、無茶なことに七十八万文字の長編を一本書きました。

 八ヶ月の連載を経て、完結から三ヶ月半後のことです。「小説にはルールがある」ことを初めて知り、大変驚きました。書いた長編は、そういったルールを無視し、すべて我流で書いていたからです。
 慌てて「小説のルール」について、ネットで調べたり、他の作家様からご意見を頂戴したりしている中、ある作家様からこちらの作品をご紹介いただき、拝読させていただきました。

 ひとつひとつのルールについて大変詳細に説明されており、書く前に出会いたかったと心底思いました。

 ただし、作者様は「ルールを必ず守れ」と訴えているわけではありません。作者様は作中で本作品を『ガイドブック』と言っています。「ルール」といっても、絶対に守らなければならないものではないからです。本作品は、読んだ方が自ら考え、どう表現するかの一助となる『ガイドブック』なのです。
 ですので「オレはルールに縛られずに書くんだ!」という方も、ぜひ一度お読みいただきたいです。ルールを把握した上で、リスクを負ってあえて逸脱するのは決しておかしなことではありません。しかし、ルールを把握せずに、逸脱してしまっては、悲しい結果につながりかねません。

 これからカクヨムで小説を書いてみようと考えている作家のたまごたちや、とりあえず書いてみたという初心者の方々に、ぜひ一度読んでいただきたい『ガイドブック』です。