酔いが回ったかのような思い出語り

 なぜか妙にダンスに傾倒する高校で、強制的にダンスの練習をさせられる生徒たちの、徒然とした対話のお話。

 コント的な掛け合いのような、あるいはとりとめもないだべりのような。
 生徒たちの会話の妙な空気感が印象的な物語。

 最後に乱入してくるおじさんが好きです。
 ただパチンコが好きなだけの全然役に立たないおじさん。なんか好き。

 高校時代の思い出を語るという形式で、つまりは回想の物語なのですけれど、確かにふんわり酩酊感のあるところ(というか終盤)が楽しい作品でした。