誕生日の贈り物 ④

※表記記号 詩のタイトル

🔆「いつかの未来に祝福を、」



🔆知らない部分/勝手な呵責

言い訳はドミノみたいに脆く

過去の自分に責め立てられる


🔆届きましたか

ある晴れ渡った曇天

夜を越えて虹を渡る


🔆おなじ生き物

空想が築き上げた峡谷すら

乗り越えて触れ合えるよう


🔆理解と想像

だって君なら絶対そうするだろ


🔆僕の遺言

きみは気づかなかっただろ?

あれが僕の希死念慮だなんて


🔆夢との邂逅/乗り換え

噛み跡が赤く滲んだ

あの日が巡る環状線


🔆ひとかけら

今ひとたびのただいまと

魂のカケラを置いていく


🔆殺された理由

他人に笑われたからって僕は同調して

自分の大切な夢を殺してしまったんだ


🔆ぬるい未来像/かつての天板

僕が綺麗事を吐き出すのは君のせいだよ

今はまだ過去にはならないで居てほしい


🔆繋がれたまま

落としたイヤホンから流れ続けている想い


🔆素顔のまま

どうせ泣いちゃうってわかっているから

デートにはメイクはしないで出かけるの


🔆夢の栞

ここに来れば、あの日の夢がみれる


🔆太陽と呼ぶ/月と呼ぶ

太陽が不意に消えて月へと変わる

君が月になってから息がしやすい


🔆残されたもの

待ってるって僕の言葉が

いつの間にか君の言葉に


🔆色をつくる

今、最大の敬意をこめて

僕は、光を君へ纏わせる


🔆幻想

理想郷の空は澄んだ青

理想郷の海は澄んだ青


🔆もう一粒

今日が終わっちゃう前に

もう一粒だけ感情を産む


🔆満ち欠けとともに

希望に満ちた先に、月影の訪れは必然で


🔆常闇に眠る

硝子に満ちる夜の中

痛みがくれる安堵感


🔆夜の反芻

僕を傷つけることが

僕の才能と呼べる程


🔆幕裏の舞台

ここから先は裏舞台

僕にとっての表舞台


🔆夜明けに散光

僕が僕を知れば知るほど

君も君を知っていくんだ


🔆ここにいさせて/天気雨と君

何度も勝手な弔いをして、

君と笑ういつかの未来に、

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