タツ/ヒロのクリスマス(馬鹿とイヤリング)この話は本当にラブラブ、誰の邪魔も入らないイルミネーションでラブラブ

 私は本当に困っている。2人きりでクリスマスを楽しもうとしているのに脱糞キャッツが悪魔馬みたいになってたり、馬鹿がハーレム推奨したり…ろくな事が無い。

 とりあえずファミレスではハーレムやり手ババァスライムのせいにして、請求書を全部不知火にした。


 ちなみにネコが尻尾型噴射機で、ファミレス内で脱糞(劇臭)

 クソスライムが顔の穴という穴からウンコを出す。

 ネコが窓ガラスを割る…などの悪事は全部あの二匹のせいにした…てか、あの二匹のせいだろう?どう考えても…


 ジト目で見てくるヒロに「マジであり得ないな?」とか仲間ぶりながら、しょうがないから途中でチュロスでも食いながらイルミネーションを見に行く事にした。


 ケーキが食べたい。ロマンチックなケーキが良いな。


「なぁヒロ、ファミレスではあまり食えなかったからな。あのコンビニの店頭で売ってるケーキ食わないか?」


「タツ君や?どこで食うんだい?なぁ?どこで?」


 じょ、冗談が通じないなぁヒロは…

 まぁでも腹減ったから白いスーツ着たおっさんのチキンを食う事にした。

 ヒロは飲み物を買って来るとコンビニに行った。

 まとめてセットにすれば良いじゃんと言ったら「なぁ?お前ここで一気にすんの?コーラを?」とまたキレ気味に言うから、喉の奥まで『いちいち冗談で怒るな』と言いそうになったが、前回それで虫箱を頭から被せられたから、喉を鳴らすだけでやめといた。


 まぁ、基本ヒロが合ってる事多いからなぁ〜…

 フライドチキン(バケツ型)と、その隣で売ってるアジの開きを焼いたのと、肉まんを買って、邪魔にならないように端っこで胡座かいてパックの魚を割り箸でつまみつつ、チキンを頬張りながらモチャモチャ食ってたら、目の前にヒロが立ってた…


「ほら!ヒロ!ハンカチ敷いといたぞ!後、チキンと魚と肉まん!水分が欲しかったんだ!やったぜ!」


「タツ…何で干物を買ってる?後、ベンチって知ってるか?」「便器?」


 ヤバい…煽りすぎた…コーラが破裂せんばかりに変形している!?

 

「は…はは…冗談だよ冗談!ベンチな!ベンチ!」


 言えなかった…ベンチだと食い物広げられないじゃん?確かにホームレスパーティー感出るけど床のほうが食いやすいとか…


 私はサスティナブルだから鶏の骨は地面に埋め…ない。ヒロが私の行動を逐一見ているな…愛を感じるよ♥

 

 海のすぐ近くの公園で、暗くなってきてイルミネーションが輝いとる!

 あぁロマンチック!ついついついヒロの手を握ると握り返してきた!♥あぁ良い!♥


「ヒロ!綺麗だなぁ!?こういうのもオツなもんだな!?」


「そうだな…それとまぁ知っての通りプレゼントがあるんだ…もうサンタは来ない…その代わり…俺がこれから毎年タツにプレゼントをあげたいと思うんだ…」


「え?毎年くれてたじゃん?あ…」


 ブッとヒロが飲み物吹いた…やべぇやっちまった…ヒロの顔が真っ赤だ…


「違う!間違えた、これからはヒロがくれるんだな!嬉しいな!これからもずっと一緒だね!♥」


「そ、そうだな…そ、そういう事だ…んじゃコレ、メリー・クリスマス!タツ!」


 持ち直した…危なかった!

 装飾された小箱をくれた…嬉しい♥

 中にはイヤリングだ!金ピカのイヤリング…結婚指輪みたいな感じだ!♥


「付けながら聞いてくれよ…俺決めたんだ…」


 ヒロがベンチから立って、海を見ながら喋り始めた…コレはプロポーズだな早く付けないと…


 「アイカに裏切られてさ…それでもタツは一緒にいてくれたよな…」


 先日耳にイヤリング穴を開けようとしたら穴が速効で再生した。これはいかんと思い千枚通しを持ってきたのだ。試していないがこれならイケる!

 私は全力で右耳の耳たぶに千枚通しを通す!しかし硬い!巫山戯んなよ耳ィ!


「それから恋愛って、何なんだろうって、ずっと思っててさ…ほら、周りでもハーレムがどうしたとか言ってるだろ?」


 くぅあ!?血が出るだけで穴が開かねぇ!?ちょっとちょっと…どうすりゃ良いんだよ、あ!コケシ!私は尻からコケシを出した!困った時のコケシ、もしくは異世界!

 早く答えを言えやぁ!?コケシィッ!


『クハハ、それはヒロから貰ったもの何だろう?ならお前にとっては特効の筈だ!つまり!?…それよりロマンチック前に喰い過ぎたようだなぁ!?腹がなっているぞ!?』


「でも俺は…タツ1人に俺全部を捧げたいんだ…タツ1人だけを見て…幸せにしたいんだよ…」


 ヒロがなんか言っているが腹がヤバい、すぐコケシを戻す!時間というプレッシャーが便を加速させる!?とりあえず特効って言ってたからこれ(イヤリング)を直接ぶっ刺すしかない!太くね?尖ってないよ!?


「そんな事考えてたらさ…タツのこと、真剣に考えてたら…本当に俺、タツのこと好きなんだなって…憧れじゃなくて…ずっと一緒にいたいって…これが好きなのかなって」


 いや、やるんだよ!まずコケシを戻す!やべぇ対魔忍スーツじゃないからすぐ出ちゃう!ベンチで押し込むしかない!私はベンチでコケシを押さえつけるが、耳にイヤリングをぶっ刺そうとすると腰が浮くのでまた尻にコケシを刺す!腰を上下に振りまるでベンチを使った行為のようだか見せもんじゃないぞ!?周りのカップルが口抑えたりしながら何か見てきやがる!消えろ!見るなこの野郎!

 

「大事にしたいんだ…タツの事…一緒にいる時間、周りの関係、そしてタツの気持ち…」


 ツアああああああアっ!!!痛えぇぇぇぇっっ!特効ヤバいぃ!

 メッチャ血が出るぅ…痛みで腰が浮くからコケシを挿すぅ!痛みウンコ痛みウンコ我慢我慢っ!ヒロの愛だ!受け止めろっ!愛してるぞヒロォォォォォっっっ!!!


 グググゥ…ボタボタボタ…ズッポンズッポン


「愛してる…タツ…クリスマスだからじゃなくて…これからも一生…タツを愛し…え?」


 ヒロが振り返った瞬間、ギリ入った!通ったぞ!

 でもヤバいな…抱きしめてチューしてハッピーエンド&ラブラブエンドの筈が…今立ったら漏れる…耳も血だらけだが…ヒロを引き寄せるか…くぅ耳が痛えぇ…でもロマンチックしてぇ!


「おい!?タツ!?何で血まみれなんだ?耳?イヤリングなのに?穴?何で?金具が耳にめり込んで…!?え?尻の穴からコケシ!?お前っ!?」


 私は痛みに負けた…困ったことがあるとすぐヒロに抱きつく悪い癖だ…


「ヒロォォォォォ!♥好きダダダだっっっ!!!ブチューッ!!!♥♥♥♥」


 あっ! スポーン!!!


 〜今日の下半身のお召し物 巻きスカート(ミニ)そして下着はTバック〜


 ドリュードリュュュュん…ムリムリムリムリーっ!!!


 「ヒロ!ブチュー!♥劇的な!♥チュチュチュー!♥(ヤバいバレるヤバい)」


 下だけは見られるなっ!このままチュ~しながら一緒に海に落ちよう。まるで総合格闘技のようにお互いの身体を庇いながら私は海へ引きずる…ヒロは私から離れようとする…だが道場一の技使いの私から逃げる事など出来な!?

 ヒロの手が尻へ!しまった!ヒロは困ると私の尻穴に指を!駄目!尻は駄目!!今はダッ!?


 シュッ!グチャっ!!


「おまっ!?」「ヒロっ!駄目だ!考えるな!感じろ!♥」


 後、50センチで海だ!とりあえず海に落ちよう…落ちた所で何か解決するかと言われれば何も解決しない。だが有耶無耶には出来る…多分。


「ちょっと何これ!?血痕と茶色い何か…え?あのカップル海に落ちそうだけど!?」


 ヒロが海のぎりぎり縁の柵に足をかけ落ちないように必死だ、大丈夫だよヒロ!

 冬の海は案外温かいから!太平洋だから!

 

「タツゥっ!何故だぁ!何故今日なんだぁっ!」

 

 今日だから落ちるんだよ!ヒロはわからず屋だな!


「記念すべきクリスマスだから!落下しないとっ!」


「意味わかんねぇし!さっきの俺の告白はぁ!?」


「分かってる!結婚な!絶対するからな!安心安全のタツ印だから!介護までやるから!」


「そんな話してねぇっ!うおおお!?」


 良し!落ちた!と思ったら一般市民が私の足を抑えてやがる!?アホか!?人名より大事なものがある!プライドだよ畜生!


「タツあゝァァァ!!!」ドボーンっ!


 とか思ったらヒロだけ落ちた…


「ちょっと貴女?大丈夫ですか!?クハッ?」


 空気読めないマンの首に手刀を当て、そのまま綺麗に高さのあるムーンサルトしながら、私は海に落ちた…


 その後、ヒロを助け…事なきを得た(有耶無耶)と思ったが…私は紐でグルグル巻きにされヒロの部屋のベッドに転がされていた。

 クリスマスに。聖夜ですよ?


「タツ…申し開きは…あるか?」


「イヤリングは穴がなくても問題無い、そんな両生類みたいなものとは知らなかった…まるで最近知った虚無僧マンがプラクティクスモードだから死なないのを知った以来の衝撃でした」


「他には?」


「ヒロ…愛している♥」


「うるせぇこんちくしょうがぁっ!!!」




 こうして私達の青春はまだまだ続く…


 

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