/16






「あれ?おじさんは?」


 女の子は、周囲をキョロキョロと、見渡してます。




「にゃー。」




「ネコさん、こんにちは。」


 と、女の子はネコの前にしゃがみました。




「おじさんは?」



 女の子は、周囲を見渡しながら聞きました。





「にゃー。」



「さすがに…わからないかぁ。」


 そう言いながら、女の子は頭をかきました。




「にゃー。」


 いつもより、少し大きく聞こえる鳴き声は、女の子には伝わりませんでした。





「教えようとしてくれてありがとう。少し待ってみるね。」





 女の子は、少しガーデニングの手入れをしてみたり、お花を眺めているうちに、飽きてしまったのか、


「また別の日に来るね。ネコさん、バイバーイ。」




と、ネコに手をふって、帰っていきました。



「にゃー。」






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る