第5話 毎朝のこと


帽子をかぶる 

眩しさから逃げるように

サングラスをかける


踏み出すのはいつも左から

西へ西へと向かって


そこに感情は挟まない

行くと決まっているから

それに従うだけ


無心のまま西へ西へ

別に好きでもないけれど

嫌いでもないの

それでもきっと

行くのは自分自身の意思


だから進む進む

いつも通りの道を

いつも通りの姿で

一歩ずつ、一歩ずつ


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