第6話 電子レンジ

何を記そうか迷ったので最近の出来事をいくつか気の赴くままに。


電子レンジが壊れた。数日前まで使っていたのは7年物で我が家では二代目になる。一代目は12年もった。ナショナルとパナソニックの違いはあるけど一代目の数年後に出た後継機種。昔のようにパンの絵がついていたりコップの絵がついていたりのデザイン性はなくシンプルな外観だった。パネルに文字で書いてあるので使いたいところを押すだけ。扉の部分がなんとなく一代目よりも華奢でプラスチック部分が軽くなったのか閉める時の音が軽かった。それでもいろいろ温めたり、トーストを焼いたりケーキを焼いたりして重宝していた。それが急に壊れた。夫が冷凍野菜を温めていたのだが出来上がって扉を開けようとしたら開かなくなった。中にお皿にのったブロッコリーが入っている。どうしよう。どうやってもどう引っ張っても全く開かないので新しいのを買うことにした。レンジのない生活は困る。


使い慣れているからまたパナソニックの後継機種を買おうと思ってネットをみたら一代目二代目よりも15,000円ぐらい高くなっている。値段の相場が変わったのか?仕方がないので売上ランキングを見てみた。1位と3位4位がアイリスオオヤマの製品で2位が山善。パナや東芝、日立などは5位以下になっていた。最近は家電の人気が昔と変わっているようだ。


我が家ではよくレンジで麺やパスタも茹でるので今回はターンテーブルのない物がいいと思っていた。パスタや麺のレンジ調理器具が庫内でよくつっかえていたからだ。ちょうどいい位置に何度も開けたり閉めたりして合わせるのが面倒くさくて嫌気がさしていた。なので次買うときはターンテーブルの無い物と決めていた。我が家の家電は白が多かったが今回は黒を選んでみた。


電子レンジのない生活が届くまでの間3日ほど。配達の予定日になっても結局来なくて次の日になってやっと来た。それまでは野菜を湯がくのもレトルトを温めるのもフライパンや鍋で全てをしなければならないのでレンジの便利さを知ってしまっている私には結構きつかった。ご飯が足りなかった時のお代わり用に用意していたレトルトご飯を息子がレンジが無いのを忘れて開けてしまったのでフライパンにご飯を移して水を少し入れて温めたり、夫が忘れて開けてしまったレトルトカレーを鍋で温めたり。カレーも水を少し入れてアルミ鍋で温めたものだからカレーの黄色が鍋に移ってしまった。みんなうっかり開けてしまうのでレンジの生活が染み付いていたようだ。


今黒く艶々に光った新品のレンジが家電棚のところに鎮座している。よく見るとガステーブルも炊飯器もブラックとブラウン。その一角だけは妙にモダンだ。令和の時代。そこ以外は昭和と平成が入り混じっている。新しいおもちゃをもらった子供のように新しいレンジを使いたくてしょうがない。せっかく買ったレンジなので暫くはレンジ調理のメニューばかりが続きそうだ。


いくつか書こうと思っていたら結構な文字数になってしまった。もう一つ書こうと思っていたものはまた別の時にでもしよう。

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