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  • 第11話への応援コメント

    完読いたしました。ラストの対戦車戦の序盤ではプライベートライアンを思い出しましたが、結末と別れはえするさんの作家性を強く感じました。

    ガンダムの富野由悠季監督が「喪失を経験しないで大人になったものなどいない」と言っていると聞きましたが、まさにこう言う事を指すのだろうと思います。

    素晴らしい作品をありがとうございました。

    作者からの返信

    読了ありがとうございます!!

    対戦車戦闘はちょっと悩みましたがうまい落としどころを見つけられたかなと個人的には結構お気に入りです。戦車本来の運用法とどうやっても止まらない強力な装甲戦力というところを出しつつ、中にいる兵は生身なのだと分かるようになっており、さらには防衛側も良く練られた方法で対抗するという、互いに全力で戦った戦闘なのだと。

    結末と分かれは結構前に友人と語り合っていて、この二人がこうなるのはその時には決まっていたのですが、どうそうなるかとかは考えておらず、これもうまい落としどころに落とし込むことができて良かったなぁ、と思う次第です。

    重ねて申し上げますが、ここまで読み進めていただきありがとうございました!!


  • 編集済

    第1話への応援コメント

    このモラトリアムさを感じさせながら日常と戦場があいまいになっていき、決定的な瞬間にたどり着くシーン運びに息を呑みました。

  • 第11話への応援コメント

    完結お疲れ様です。
    面白いというよりも興味深く拝読させていただきました。

    舞台となった地域も含めて「冷たい」戦争の物語であったと思います。
    現代でも頻繁に発生するであろう事象について色々と考えさせられるお話だと思いました。

    作者からの返信

    ご感想ありがとうございます!

    地域的にも時代的にも「冷たい」戦争の中のお話で、その終わりは主人公たち的にも時代的にも「冷たくない」お話になって終わったと。
    現代でも起こってしまったことはあまりにも救いがないので、物語であるからにはと一抱えの希望があってもよいじゃないかと中指を現実におったてながら最後は向き合って書いていました。

  • 第11話への応援コメント

    非日常だった戦争の終わり。その感慨…私なんぞが永遠に書けないテーマであり文章だっただけに、ため息が止まりませんでした( ´Д`)=3

    最終話まで読了です。

    作者からの返信

    ご完走、そしてご感想ありがとうございます!

    非日常と区分しがちな戦争や戦場でも、当人にとっては日常の延長線にあって、非日常を体験したあとの日常はそのあとも続いていくけれど、その記憶と喪失感などなどは消えないだろうなぁ、とあれこれ考えながら書いておりましたが、最終回を終えてもご好評なようで安堵しております!!

  • 第11話への応援コメント

    もう言葉として言い表せる事ができません。

    冷たく引き裂かれても、その心を背負って生きて、最期のシーンで暖かな暖炉の前に座る彼ら。

    素晴らしい物語でした。ありがとうございます。

    作者からの返信

    こちらこそ、この物語を支えてくださってありがとうございます。
    この話の極北の描写はマーセル・セローの『極北』にとても影響を受けていますが、少年が戦場で傷を受けて、傷を抱えながら日常に戻るというのはゲイリー・ポールセンの『少年は戦場へ旅立った』というものが元ネタと言えるかもしれません。

  • 第11話への応援コメント

    拝読致しました。

    戦争の虚しさとか悲劇とかそんな薄っぺらい言葉では語れない作品ですね。

    フィクションであるがでも確実にこの話しはリアルに存在し、現在進行形でどこぞで起こっているのだろうと感じました。

    ローライト・マクドゥーガルがその後どう考えどう生きていったか思いを馳せるものであります。


    うまい言葉が見つかりませんが、面白かったです。

    作者からの返信

    最終回でダメになる作品もあるので、変わらず好評いただけでうれしい限りです。

    たしかに、この作品では極北での戦いが描かれましたが、たとえばこれが中東の気候に丸っと置き換わってしまったら、それは本当に現在進行形でどこかで起こっている紛争になってしまうでしょう。ただそれはさすがに精神的にもしんどいので、これはあくまで架空のお話、フィクションだからこそといったところもありますね。

    ローライト・マクドゥーガルは彼の信念はそのままに、彼が目指すもののために、やりたいことをやりたいようにやるような立場にでもついているんじゃないかなぁと。彼についてのエピローグも入れたかったんですが、なんだか雰囲気が途切れてしまう気がしたので入っていませんけど、彼の生き方と信念がわかってればどんな生き方をするのかはご想像がつくかと思います。

    ご感想、ありがとうございました!!


  • 編集済

    第10話への応援コメント

    その記憶には、そしてこの水筒のウィスキーには、ラッセル伍長がいる。僕はまだ覚えている。彼を、彼らを覚えている。

    ここで泣きそうになりました。

    作者からの返信

    人の涙腺を刺激できてとても嬉しい……これは作者冥利に尽きる応援コメント……。

  • 第10話への応援コメント

    正直、この物語で一番好感度が高いのは、レツィア側の指揮官マクドゥーガル大尉です。

    作者からの返信

    ぶっちゃけ職業軍人のマクドゥーガルが一番軍人として意識が高くて、主人公たちのほうは予備役と、それぞれ課程はあって訓練を受けていても現役高校生ですしねぇ。

  • 第9話への応援コメント

    きっとグスタフの射手は教えの通りやや口を開けていたのでしょう。爆圧が中から鼻を通って。

    文章の何もかもが素晴らしかったです。同意と心揺さぶる思いばかりです。

    作者からの返信

    いつもいつもありがとうございます。現実では30度越えの真夏日で熱中症に気を付ける中ですが、作中では血さえ凍り付く極寒でちょっとくらいこの低温を分けてもらえたらとか思ったりしちゃいますね。

    本当は最終回のつもりで書いてたのになかなか最終回になりませんが、ここからもよろしくお願いいたします!

  • 第9話への応援コメント

    洟が出るんだ
    拙作でもカールグスタフを登場させているので勉強になります<(_ _)>
    いよいよ最終話!

    作者からの返信

    鼻に鼻水が溜まってたりなんだりすると、圧力差でなんか出てくるらしいです。実際に体験したことはないですが!!

  • 第8話への応援コメント

    この直後にFAEが投下されて、物語はここで完結…とかないですよね?((((;´・ω・`)))それはそれで凄まじく情緒的ではあるのですが…

    防衛太郎さんにオススメされての拝読なのですが、凄く良かったです。
    続き、お待ちしています<(_ _)>

    作者からの返信

    FAEが投下されてすべてが吹き飛び泣き叫ぼうにも空気すらなく肺と心臓が破裂し、破れた鼓膜は静寂を聞きながら『We'll Meet Again』が流れ始め、ガスマスク姿のレツィア歩兵がAKMを撃ちながら発砲し、T-55Lは訓練施設を粉々にするENDですね(何

    御拝読ありがとうございます。頑固おやじの出してるラーメンのようなものですが、この『冷たい戦争の終わり』をご覧いただけると幸いです。

  • 第6話への応援コメント

    「ああ、そうだったよ」 

    無意識な諧謔というか…((((;´・ω・`)))

    作者からの返信

    それ以外の何に見えるんだ、という怒りもあったり。

  • 第4話への応援コメント

    真面目に戦争をしている敵兵側の空気と、学徒兵との対比が良いです。が、初めての殺人(の可能性)にユーリの心は揺れないのだろうか?

    作者からの返信

    本人たちは自覚していませんが、ユーリたちはいくつもの距離をとって敵であるレツィア人を殺すことについて忌避感を抱かないようにしちゃってます。もともと猟銃を扱ったことのある者は、獲物として認識を被せています。手に持つ突撃銃を猟銃と同じように扱いたいという考えと、猟銃と同じように扱えないという不満はその認識がぶれることを本能的に危惧している点です。

    それに自分らはまだ子供で、相手は大人だという年齢的な分類を抱いています。他にも使う言語はフィンランド語のスコルト方言と、ロシア語で明確な差異があります。つまるところ、同じ人間などという認識をほとんど抱かないように距離と差異を決めつけているのです。なので、友達の不安や怒り、死に関しては心は揺れますが、敵は敵であって、それは同じ人間ではないのです。現実がどうあろうとも。

  • 第2話への応援コメント

    冬の戦場の情景が、佐藤御大の『皇国の守護者』冒頭を彷彿させます。
    敵軍にもヒトらしい感情を持ち合わす人間がおり、『侵攻せざるを得ない理由』ありと…一方的な英雄譚で以て『戦争』を描かれていないのが好印象です。

    作者からの返信

    ご感想ありがとうございます! ネタばらしというかあれなのですが、実を言うと佐藤御大の某書は新書版を買いそろえただけでまだ未読で、冬の情景や寒さなどに関しては実体験もありつつマーセル・セロー著の『極北』がインスパイア元になっています。学生時代に安くもない単行本で衝動買いした末にこの小説があるので、縁と言うものはおもしろいなと思います。

    あと、個人的に戦争というものは日常の上に乗っかっているものなんじゃないか、という考えもあって、そういった英雄譚じみた『戦争』にはちょっとした忌避感があったりなかったりします。

  • 第8話への応援コメント

    今回も隅々まで堪能致しました。

    全部で二五二発だ。これが僕らの生命線の数字だ。

    この一文が伝える、それ以上でもそれ以下でもない、一見そう思えるようなこの一文が与えてくる現実味と、厳しさは本当に大きいです。

    PCで読んでいて、縦書きで拝読しておりますが、書籍となったような印象で読んでおります。

    僕の中では書籍化待ったなしの、無二の名作です。

    次回も大変楽しみにしております。

    作者からの返信

    いつもいつもありがとうございます!
    二五二発は数字としてみるとなかなかいっぱいだなぁ、と思いますが、タルコフ市での経験からこんだけ持っていても使う時は使ってしまうし、使い切ってしまえば終わってしまうので、あれは文字通りのライフラインなんですね。気にいってもらってとても嬉しいです。

    書籍みたいな雰囲気で読むのもいいですねぇ。ちょっと時間をおいたら自分もそうやって読み直してみようかなと思います。


  • 編集済

    第6話への応援コメント

    ここまで地雷に対する事をつぶさに、そして暗喩した物語はないでしょう。

    訓練でやったことを、まったく同じことをやったはずの人間に、三度も同じ手順を極寒の針葉樹林帯でやらなければならないと思ったとき、人間は自分の頭か、あるいは相手の頭かを選ぶはずだ。

    で不謹慎ながら笑ってしまい、その凍えるような状況で彼が感じる苦渋の感情がまるで自分の事のように思えてしまいます。

    ガリルの重さにイライラするところうや、もっと軽いのにウージーを投げ出してしまっている同僚に呆れたり。

    対戦車地雷も形を存じてはおりますが「出来の悪い緑の鍋」などのたとえ方も、えるすさんの意図しないところで不愉快に思われたら申し訳ありませんが、比喩がうますぎて、だいぶゲラゲラ笑っておりましたw

    ボールベアリング様様、など書き出したらキリがないくらい、すべての表現を心から堪能しております。

    が、後半のターヴィーの死を見たときに「笑ってる場合じゃない」と心底から思いました。ターヴィーだったモノを皆で運び、嘆き、思い出しすシーンも、しかと心して拝読しておりました。

    不運を与えてから奇跡を起こせば、神様は自分の信徒が増えるとでも思っているんだろうか。

    この言葉も本当に胸に刺さりました。

    数々の忘れられない名文の連続でした。これを読めて自分は本当に幸運だと思います。

    これは、もうえるすさんにしか書けません。
    今後も、心より期待申し上げます。

  • 第6話への応援コメント

    仲間の死に対する描写がとてもリアルだと思いました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!!
    最近になって私も近しい人の死を体験して、なんというか、死んでいるのに死んでいる気がしないという時期がありました。この小説を書いたのは実に数年前に遡りますが、思えばその時に考えていた死に関することは、少しばかりは現実的だったのだなと自分自身で思い知りました。

  • 第4話への応援コメント

    素晴らしいに尽きます。次回も心待にしております

    作者からの返信

    数年間ファイルの底で眠っていた作品がこうして評価されるのを見ていると、書いててよかったなと心底思います。本当にありがとうございます。

  • 第3話への応援コメント

    ウージーを持つのもやっとなやわな女の子。

    どれだけ容姿を綴っても、この一言が伝えてくる具体性には勝てませんでした。素晴らしいフレーズでした。

    作者からの返信

    眼鏡でツインテールでチビな女の子はキャラクターとしてはありきたりですが、それが銃を持つとなるとあんまりないんじゃないかなとか思ったりしつつ、どうしてもビジュアル面でガリルが無理そうなのでウージーになりましたが、ウージー自体もスチールのプレスと内部機構の構造のせいで4㎏ほどあるので、やっぱりあっぷあっぷになるよなと。

    持つための形状をしているので感触は違いますが、やっぱり子供がそれくらいを常時持ち運んであれこれしなきゃならないのって、スポーツやってなければヘタりますよね。


  • 編集済

    第1話への応援コメント

    素晴らしかったです。雪を口に入れ、吐く息すらも圧し殺してじっと冷たい地面に伏せる、聞こえてくる声、足音。
    片言の『出てこい。助ける』

    とても伝わってきました。

    30発入り弾倉に納まる28発の弾丸。すべての動きを鈍らせる厳冬マイナス20℃の夜、この工夫は一層大切なのかもしれませんね。

    お祖父さんが暖炉の前でモシンナガンを抱えて話す様子……そしてガリルを手にするシーンに戻ることで、武器の進歩と共に時代の移り変わりをこれだけで如実に描かれたワンシーンに感動です。

    続きもありそうですので、とても楽しみにしています。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    この小説はいくつかの別個の小説がインスピレーション元になっていて、特に極寒の北国という描写はその中のとある小説が元になっていたりします。あとは作者の冬の間の実体験あれこれですね。

    ガリルとモシンナガンの対比は、もともとはM16A1と名の無い古びた銃だったのですが、寒冷地でのM16の信頼性や武器調達関連の障壁などもあり、イスラエルを差し込んでガリルに、そして古びた銃は歴史的にほぼ間違いなくこれだろうということでモシンナガンにと加筆修正されたところです。お褒め頂いて大変うれしく思います。