17話 エン族の町と遺物

 高い柵で囲われた町の入り口で、エン族たちが槍を持って出迎えてくれた。歓迎されている様子だった。


 無数にある柵の一つに、誰かの亡骸が吊されていた。目立つところにあえて晒されているように映り、カナタはそれが気になった。


「使者だ。話し合いに来たが決裂した」


 と狼族ウェアウルフの男が教えてくれた。


 町に入るなり、指揮を執っていたアッシュという男は行く場所があると言い残して姿を消した。

 残った一団のほとんどは酒場へと向かった。安酒が樽で用意されている。どうやら一団の帰還は町民たちにとっても歓迎すべき出来事のようだ。


 日が沈み、夜の宴会が始まった。帰還した戦士たちとその家族や友らが酒を交わす。高低差のある三本の笛の音に合わせて、小柄なエン族の女たちが妖美に踊った。


「長旅お疲れさま」


 ティナが隣席に腰を下ろした。


「今晩泊まる宿は私が紹介するわ。ふかふかのベッドでぐっすり眠りたいでしょ?」

「ありがとう。私がここにいても、いいのかしら」


 カナタが戸惑いながら返事をする。


「別に構わないわよ。あの場所から戻ったら皆で祝うの。無事をね。食事は町民が持ってきてくれるから、それを頂きなさい。物乞いも混じってる。あそこに」


 ティナが指をさした先に、身なりの整っていない男が、ひとり紛れ込んでいた。


「そんな町」


 と言って、ティナが屈託のない笑みを浮かべた。


 ティナが用意してくれた木製ジョッキに口を付ける。カナタは黙って踊りを見ていた。エン族はオレンジ色の目立つ布を腰に巻き、肌の色も日に焼けたように暗いため、見分けがつきやすい。西方の書物では亜人と表現されることが多かったが、ヒトと特段外見を異にするところはない。


 じっと見ていると、ティナが尋ねてきた。


「気になる?」

「ごめんなさい。つい夢中になって」

「いいえ。旅人は歓迎よ。この町はエン族が作った町なの。彼らは踊りと酒の場が好き。そして、この枯れた土地も好き。もうずっと昔からこの地で暮らしているのよ。この山に囲われた小さな土地でね」


 カナタは熱心に耳を傾けた。異国の民に触れ、最初戸惑いこそあったものの、いまではすっかり好奇心が勝っている。身なりや風習の違いは些細なものだと母からよく聞かされていた。

 薄味の飲み物も味は良くなかったが、乾いた喉を潤すにはそれで十分なのだろう。


「ルイ君がいないわ。さっきまであっちにいたのに」


 カナタが思い出したようにつぶやいた。


「あら、それならさっきジルと一緒に店を出て行ったわ」


 ティナがそう答える。


「彼、騒がしいのは嫌いなのよ。おそらくふたりで飲みたいんでしょ。私たちは女同士で飲みましょ。あら、ワインが良かった? 安物ばかりだけど。高貴なあなたの口に合うかどうか」

「私のこと知っているの?」


 カナタが思わず尋ねる。まるでカナタの家柄を知られているような口振りだった。


「知らない。当てずっぽうよ」


 ティナが首を横に振る。


「でも火熊グリズリーと話せたなら、北の言葉を使ったんじゃないの? 東の山を越えてきたって話していたじゃない。アルカナハトではまた違う言葉を話しているんでしょ。田舎の村娘じゃないことくらいは分かるわ」


 喉を一口潤した後、ティナが続けた。


「だから私も隠さなかった。この国を治めているオーツの末裔は、元は西に大帝国を築き上げた王族の血を引いてるの。ご存じ? 帝国は何百年も前に滅びたけどね」

「ティナさんは」

「ティナでいいわ」


 カナタが言い直す。


「ティナは、そのオーツの末裔なの?」

「ええ。お告げ通りの娘」

「お告げ?」

「オーツ王は代々、鏡の力を信じているの。天界へと通じている鏡よ。そのお告げによるとね、七番目の妃から生まれた二番目の娘は厄災をもたらすと、そう予言されていたの。それが私。だから、みなから邪魔者扱いされた。守ってくれたのはごく一部の身内だけ。ある村へ遊びに行った道中でね、とうとう命を狙われちゃった。王の命令を受けた傭兵よ。それがアッシュだったの。アッシュ・ギレイ」


 ここにいる一団を率いている男だ。


「この国はいま戦争をしているわ。西からきたオーツの民と、昔からこの地で遊牧をしているエン族。エン族は野蛮だと思われて人々から蔑まれている。アッシュはエン族の頭領なの。あら、ごめんなさい。私のことばかり話して。退屈だった?」

「いえ。お話を聞くのは好きよ」


 カナタは首を横に振って答えた。

 ティナがまたジョッキに口をつけ、それから促した。


「カナタって言ったわね。聞かせて。あなたのことも」

「私のこと」

「そうよ。自分だけ話さないなんて、ずるいじゃない」


 カナタはしばし考えたが、旅の道中のことならと、話し始めた。母の旅した西方地域を見てみたいと思ったこと。旅の連れだった大事な人を失ったこと。ルイと出会ったこと。

 ティナは親身になってカナタの話を聞いてくれた。


「母様との時間は少なかったわ。いつも遠くで眺めてた。だから私、母様が何を考えていたのか、実はあまり知らないの」

「ふうん。それで母親の旅路を追いかけているのね」

「ええ、そうよ。記憶を辿れば新しい母様が見えてくる。優しかった母様をもっと知りたいの」

「いい母親だったのね」


 ティナの言葉に、カナタはうなずいて答えた。


「とても素敵だったわ」

「いまはいないの?」

「いないわ。いなくなって初めて気付いたの。どうしてもっと一緒にいなかったんだろうって。私が臆病だったから」


 カナタがうつむいて黙った。

 ティナもそれ以上の質問はしてこなかった。

 周りのエン族たちが酔いつぶれて、辺りが静かになってきた頃だ。


「さ、夜も更けてきたことだし、宿へ案内するわ」


 席から立ち上がったティナが、そう促した。


「その前に、ルイ君が」

「心配? なら迎えに行きましょ」

「場所が分かるの?」

「この町に酒場なんて、そういくつもないわ」

「分かった」


 返事をして、カナタは腰を上げた。


 町民がまばらに残っている酒場を後にして、ふたりは夜の小道を歩いた。ティナが手に持つ蝋燭の灯りが、穏やかに揺れている。風はなく、草むらの中から鈴虫の音が耳にはっきりと届いた。

 空を見上げると、星々が瞬いている。丸い月がふたりの顔を青白く照らした。


 道の正面から黒い影がゆらりと現れた。かと思うと、カナタたちの前で足を止めた。


「用はもう済んだの? アッシュ」

「半分はこれからだ」


 そこにいたのは、エン族の頭領だった。馬に乗っていた時と雰囲気が違って見えるのは、鎧や兜を全て外しているから。大きな武器も背負っていない。後ろに垂れ下がる編み込まれた長髪が、動くたびに背中で踊っていた。


「お嬢ちゃんに話したいことがある。場所を変えていいか。こっちだ」


 アッシュと呼ばれた男が顎で指示を送る。そしてわき道へと進行方向を変えた。その先は暗い茂みの中だった。カナタは少し疑問に思ったが、灯りを持っているティナが先導しているので、黙ってそれに従った。


 草を踏み分け、道が途切れている場所にまでやってくる。


「ここなら大丈夫だろう。邪魔はされない」


 アッシュがこちらに振り返って、続けた。


「カナタと言ったか。率直に聞く。仲間になる気はないか?」

「どういうこと?」


 突然の申し出に、カナタは戸惑った。


「俺たちは戦争をしている。知っているか?」


 うなずくカナタ。


「ティナからさっき聞いたわ」

「それなら、あの呪いの町で俺たちが何をしていたか、分かるか?」

「いいえ。でも何度か足を運んでいたのは知っている。狼族ウェアウルフの、ジルに助けられた時、彼が火熊グリズリーがまた強くなってるって話してたから」

「あの火熊グリズリーは不死だ。何度でも蘇る。やっかいなことに、死ぬ前よりも強くなってな。いずれ誰もあいつを殺せなくなるだろうよ」


 男の言葉を咀嚼すると、それはつまり、やがて呪いの町から誰も抜け出すことが出来なくなる、と言うことを意味していた。


「そうなる前に俺たちは、あの町で見つけなければいけない」

「見つける? 何かを探していたの?」

「あの町には、かつて鬼の角が落とされた」


 うなずくカナタ。


「だが鬼の角だけで呪いは生じない。意味が分かるな?」


 カナタは返事をすることを躊躇ためらった。

 幼い頃から、その教育を受けて育ったから当然に知っていた。しかし多くの民は、鬼の角がなぜ危険なのかをよく知らない。鬼の角だけでは、呪いは生じない。目の前の男は、明らかにそれを知っていた。


 黙っていると、男は懐から布の包みを取り出して、それを慎重に開いた。中から黒い物体が姿を見せる。禍々しい程、漆黒に満ちたモノだった。一筋の光も通さない。輪郭すらあやふやで、そこに黒い穴が空いているような錯覚すら覚える。カナタは知っていた。それがこの世の遺物グリムマター、と呼ばれていることを。かつて生命だった成れの果てだ。


「この地域じゃ、暗黒石と呼ばれている」


 男が言った。


「何万年も昔、この地上で暮らしていた馬鹿でかい化け物の欠片かけらだ。もっとよく見るか」


 カナタは石を近づけられ、思わず退いた。


「怖いか? 無理もない。この石と鬼の角が対になって、全てが消し飛ぶんだからな。呪いはその後、遅れて地上へ降る」

「どうしてそれが?」


 カナタの声が意図せず震える。


「手に入れた。長い労力と時間をかけてな。俺たちには、この石と、鬼の角が必要だ」


 話がそこまで進むと、カナタは自らの息がだいぶ荒くなっていることに気付いた。それを察してか、ティナが優しい手つきでカナタの背中に手を当てる。


「私たちはノーラの町で、この石を探していたの。鬼の角は爆発とともに消えて無くなってしまうけど、この石は壊れない。だから町の中に残り続けるの。その石を見つけだせば呪いは解けるわ。ノーラの町はまだ石を回収できていない」

「その話をどうして私に」

「とぼけるな」


 アッシュが語気を強めた。


「分かって連れてきたんだ。その頭巾の中を剥いで確かめてみるか?」

「……知っていたのね」

「ああ。最初は気付かなかったがな」


 カナタはティナへと視線を送った。ティナが蝋燭の灯りの中で、気の毒そうな顔をする。


「ごめんなさい。騙す気はなかったの」

「俺たちに協力しろ。この石を見せたのは、仲間にしたかったからだ」


 男が一歩、側に寄ってくる。


「俺たちには力が必要だ。兵は三万いる。民は十万だ。解放した町の数は両手に余る。だが、王家の連中は俺たちをただの反乱分子だと考えている。また亜人らが無作為に暴れているとな。容易く潰せると見くびられている。しかしどうだ。おまえが加われば、この意味が分かるな?」


 カナタは言葉にできず、黙って頭を振った。


「俺はかつて傭兵だった。その前は王家の兵士だ。そこで見たのは腐敗した王族の政治と、その取り巻きの貴族らの醜態だ。俺はこの国を変える必要性を感じた。もとよりこの地はエン族が治めていた場所だ。それが侵略され、俺たちはいまでも蔑まれて生きている。一族を一つにまとめ上げるにはエン族の国を作るしかないんだ」

「そのために私を」


 カナタの言葉に、アッシュがうなずく。


「そうだ。いくら兵が多くとも、町を解放しようとも、王族たちは恐れない。圧倒的な力。王都を一瞬にして燃やせるだけの力を手に入れなければ、俺たちの国は認めてもらえない。この欠片と鬼の角は、いわば国家としての旗印だ」

「嫌よ」


 カナタが拒んだ。


「そんなの、他の国がやっていることと同じ。争いの道具になるのはお断りよ」

「争うためじゃない。争いを消すためだ。みな安心した寝床を望んでいる」

「嘘よ。みんなこの角を欲しがるわ。ある者はお金のため。ある者は政治のため。だけど、鬼の角が平和をもたらしたことなんて、一度もないじゃない」

「いいや違うな。鬼の角は平和をもたらす。おまえが協力しさえすれば、俺が一族を再びまとめ上げ、この国を強くしてみせる。俺が英雄の名を受け継いだのは、そのためだ」


 アッシュが欠片を懐に仕舞い、さらに一歩詰め寄った。強引に腕を掴まれる。


「やっ、放して!」


 思わずその手を振りほどく。

 ティナがアッシュを制止した。


「手荒な真似は止めてあげて。話せば分かり合えるわ」

「ごめんなさい」


 そう言って、カナタはふたりから距離を置いた。


「どこへ行くの? 灯りがないと危ないわ」

「協力できない。多くの命が犠牲になるなんて、そんなの嫌よ」


 カナタはもと来た道を引き返した。真っ暗な茂みを何度か転びそうになりながら抜け出し、建物の続いている夜道をひた走った。振り返る。しかし、ティナたちは追いかけて来なかった。


 やがて息が続かなくなり走るのを止めた。少し時間が経ってから、強い悪寒に襲われた。思い出しただけでも恐ろしかった。この世の遺物グリムマターを見たのは、今回が初めてになる。本来あの石は気軽に誰かが手にして良いものではない。石の多くは、各国の王や貴族が大切に保管している。魔女たちの手に渡らぬよう深い場所に隠すのだ。アルカナハトもそうしていると教わった。


 心臓の鼓動がなかなか静まらなかった。あんな小さな石があるだけで、世界が大きく変わってしまう。嘘のような話だ。だが、幼い頃から刷り込まれるように教育されてきた石への恐怖心が、カナタを石から遠ざけるよう仕向けた。


 ある建物の軒先から、灯りが漏れ出している。その脇でうずくまっている小さな少年を見て、カナタは駆け寄った。


「ルイ君!」


 ルイは耳を立てて、こちらを見上げた。カナタを目で捉えるなり腰を持ち上げて、子供みたいに抱きついてくる。


「やだっ、ルイ君どうしたの」

「あったかい。母さん」

「やめて苦しい。こんなときに、しゃきっとして」


 ルイを引き離すカナタ。ルイの頬は赤く、安心しきったような顔をしていた。


「途中からずっとこうだ。参った」


 建物の中からジルが姿を現す。右の腰には相変わらず長い剣を差している。


「宿の場所は分かるか?」

「いいえ」


 カナタが首を横に振ると、ジルがルイをひょいと肩に担ぎ上げて、ゆっくりと歩き出した。


「案内する。付いてこい」


 ジルの顔も同じくらい赤かった。


「他の連中はどうした?」

「分からない」


 気まずい口調でカナタは答えた。


「ルイ君となにを話したの?」

「故郷のことだ。あと少しおまえのこと」

「私のこと?」

「無鉄砲で、危なっかしい。でも正直なところは嫌いじゃないみたいだ」


 カナタはほっとした。妙な心配をした自分が少し馬鹿みたいに思えた。


「それに感謝している」

「感謝?」


 ジルの言葉に、思わず聞き返す。


「ルイがそう話していた。おまえがルイを檻から連れ出したことで、俺たちはこうやって巡り会えた。ルイはおまえに恩を感じている」

「そう……」


 穏やかな時間が流れた。

 まだ心臓の鼓動は早かったが、ルイの近くにいると少し安心できた。


 まもなく宿に着いた。ジルは明日またくると言い残し、早々と去って行った。

 カナタはルイに肩を貸し、半ば引きずるように二階へと運んだ。案内された部屋に入るなり、入り口の鍵をかけ、灯りが漏れないよう窓を閉めた。そしてベッドの上でだらしなく寝転がっているルイの頬をきつめに叩いて起こした。


「ルイ君起きて。ねえ、目を開けて」

「ん、なに?」


 ルイが重そうな瞼を半分持ち上げて言った。


「逃げるの。この場所から。急いで支度をして」

「どうして?」


 上半身を起こすルイ。


「私が鬼の娘だってバレてたの。それで、仲間になれって誘われて」

「いま、夜だよ」

「知ってる。でも逃げなきゃ」

「仲間にならないの?」


 ルイが眼をこすりながら尋ねてくる。


「当たり前よ。彼ら争うことしか考えていないわ。そんなのごめんよ」

「でも、僕は残りたい」


 ルイの語調に力がこもる。両耳を起こし、目を覚ましたのか、もう寝ぼけてはいなかった。


「ここはいい場所だよ」

「そうは見えない。いまにも争いが始まりそうな気がする。それが私のせいになるかも」


 カナタはベッドに膝を付くと、もっと近いところでルイに頼んだ。


「ルイ君がいたら心強いの。一緒に旅をしていると楽しかった。だからね、もう少しだけ一緒に旅を続けたい」

「この町までって約束だったよ」

「そうだけど。でも私はまだ危険に晒されているわ」


 ルイが困ったような顔になった。


「そんなこと言ったら、どの町へ行っても危険だよ。西はどこも危険だ。危険がない場所ってどこなの? カナタにとって安全な場所なんて、どこにあるのさ。ずっと着いてこいってことなら、最初の話と違うよ」


 言葉尻が強くなるのを感じた。少しの沈黙の後、ルイが声を落としてゆっくりと続けた。


「それに、さっきジルが話してたんだ。僕を家に住まわせてくれるって。家族が他にいるんだって。そこで仕事もあるし、子供たちの面倒を見て欲しいって。西へ行くより僕はここで暮らしたいんだ。戦いなんて本当はしたくない」


 それを聞いて、カナタはこみ上げてくる気持ちを飲み込んだ。ルイの気持ちはもっともだと思えた。せっかく出会えた同胞がいる。それを引き裂く権利など自分にはない。


「分かった。それなら、私ひとりで行く」


 カナタはベッドから離れた。


「夜は暗いよ」


 とルイが言った。


「町の外は危ない」

「そんなこと知ってる。明け方には立つから、もし気が変わったら隣の部屋へ来て」


 カナタはきびすを返すと、部屋の扉を開けた。

 部屋に残されたルイへ向けて、最後の言葉をかける。


「さようなら」


 カナタの声が小さく部屋の中に響いた。

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