最初の希望は絶望のはじまり

「特別学習支援員」初日。やる気のない僕は、せめて刑務所に行きたくないので、話は聞こうという気持ちでいた。研究生1年目のスケジュールは次の通りだ。


8:00 勤務開始

仕事の見学や雑用等


12:00 給食


13:00 職場学生会

職場でのことを学ぶ時間


15:00 全体学習会

特別支援員について学ぶ時間(リモート)


16:00 終了


ほとんど職に就いて学ぶ時間だ。土日休みがあるからまだいい方かもしれない。

今日は、スケジュールと同期挨拶等でおしまい。明日から本格的に始まる。なんて考えていると、


「はじめまして、屋良です。仲間がいてくれて嬉しいよ!唯一の同期だと思うから、これからよろしくね。」

屋良と名乗る男はきらきらとした目でこちらを見てくる 。なんもやる気ない僕にとって、とっても厄介な存在だ。彼は唯一の僕の同期にあたる人物。未来は真っ暗な気がする。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る